人と話をしているとき、相手が的確なところで「ちょっとムズカシイ言葉」を使いこなしているのを見ると、「オヌシ、やるな」って思います。
特に、若い人が会話の中にサラリと故事成語に由来する言葉を入れていたりすると、それだけで、相手から一目を置かれることも……。
今回はそんな、使うだけで相手の「あなたを見る目」が変わるかもしれない言葉。中でも、年配の方のウケがよさそうな言葉を2つ紹介します。
クイズ形式にしたので、ぜひ挑戦がてら覚えて使ってみてください。
尊敬している目上の人と会えたときに使うとよい言葉
さっそく、1つ目です。
「今日は、思いがけず謦咳(けいがい)に接することができて光栄でした」
【問題】この「謦咳」とは、なんのことでしょうか?
これは例えば、あなたがとても尊敬している、あるいは雲の上の人だと思っているような人と直接会うことができたときに使う言葉です。
そこまでの相手でなくても、普段はなかなか会う機会がない自分の会社の社長や、取引先の偉い方と商談などで話をするときに使ってもよいでしょう。
商談が終わって、帰り際に「本日はありがとうございました。●●専務の謦咳に接することができ感動いたしました」なんて言うと、「おっ」って思っていただけると思います。
では、そろそろ答えです。
【答え】謦咳とは、「せき払い」のことです。つまり、「謦咳に接する」とは、「相手のせき払いが聞こえるくらいの距離で直接に会う」ということ。転じて、「尊敬する人の話を身近で聞く」「お目にかかる」という意味で使います。「謦咳に触れる」とも言います。