'02年は堂島孝平とのタッグに注目、'03年は松本隆による名曲が1位に

2002年「KinKi Kidsカラオケヒット曲ランキング」(JOYSOUND調べ)

 まず2002年は、2位に「カナシミ ブルー」が登場。2人が出演するUCカードのCMソングに起用されたスリル感のあるナンバーで、作詩・作曲にシンガーソングライターの堂島孝平を起用。堂島はジャズやラテン、ソウル、さらに今話題のシティポップ風などをJ-POPに取りこむポップ・マエストロで、FMラジオ受けはよかったものの、それまで目立ったヒットがなかった。

 だがKinKi Kidsサイドは、そんな彼の才能にいち早く目をつけた。堂島は2000年に発売のアルバム『D album』にて、ファンキーな楽曲「Misty」の詩曲を提供。それが評判となり、以降「カナシミ ブルー」、「永遠のBLOODS」、「Secred Code」などのシングル表題曲を含め作詩・作曲・編曲・演奏と、幅広い部分で20年以上にわたってKinKi Kidsの音楽面を支えている。

 今では、それに事足りず(?)、シングル「KANZAI BOYA」のミュージックビデオではド派手な宇宙人メイクで出演したり、堂島自身が詩曲を手がけたシングル「アン/ペア」の初回盤映像でコンセントに扮して、プラグとなった光一や剛とイチャイチャしたり、今やKinKi Kidsの盟友と言えるだろう。

 また、2002年の19位には「見上げてごらん夜の星を」がランクイン。同作は、シングル「Hey!みんな元気かい?」のボーナス・トラックに収録され、坂本九の名曲を剛がカバーしている。剛は、2013年のソロ・アルバム『カバ』にて、尾崎豊「I LOVE YOU」、DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE」、ASKA「はじまりはいつも雨」、吉田拓郎「人生を語らず」などの幅広い楽曲を、寄り添うような優しい歌声でカバーしているが、2002年ごろは肩に力の入った濃密なボーカルが持ち味だ「見上げて〜」がカップリングながらそこそこ上位なのは、マイクの持ち方から剛になりきって熱唱したファンが多かったのかもしれない。

2003年「KinKi Kidsカラオケヒット曲ランキング」(JOYSOUND調べ)

 2003年は、「薄荷キャンディー」が1位に登場。シングルでは2年ぶりとなる松本隆の作詩曲で、剛が広末涼子と共演したドラマ『元カレ』の主題歌としてもヒットした。何気ない日常がつづられたバラードで、歌詩を読んでいると、2022年に松本が手がけた「高純度romance」に登場する、仲睦まじい2人にもつながっているような気がする。また、7位には「solitude ~真実(ほんとう)のサヨナラ~」が前年11位より上昇しランクイン。こちらは光一が深田恭子と共演したドラマ『リモート』の主題歌だ。光一自ら作詩・作曲を手がけつつも、先入観なく聴いてほしいという思いからK.Dino名義で発表したが、光一の大きな持ち味である繊細なマイナー調のメロディーゆえ、ファンはうすうす気づいていたのではないだろうか。