ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにも挑戦!

 隣でくまモンも楽しそうに頷いている。そういえばこの春から、くまモンはジュノン・スーパーボーイ・コンテストに挑戦していた。

「くまモンが自ら応募したと聞いています。現状に満足せず、常にみなさんを楽しませようとしてくれる、くまモンらしい挑戦だなと思いました」

 1万5000人を越える応募人数の中から、くまモンはベスト75まで勝ち残った。その先はベスト30。それを目指していたとき、くまモンはふと気づいたらしい。

「ボクはしあわせ部長。もしかしたら、ボクの使命は自分が優勝することではなく、みんなを応援することかもしれないモン」と。

 そして自ら辞退を申し出た。たくさんの応援をしてもらっていたことには感謝しきりだが、ここから先は応援側に回ろうと考えたのは、くまモン自身もがんばってきたからこその方向転換なのかもしれない。

 これもまた、くまモンらしいと言えるだろう。知事もそのくまモンの提案に膝を打ったということだ。

ジュノンボーイへの挑戦は終えたが、真のイケメンへの挑戦はつづく

 それにしても、ここまで大きくなったくまモンの存在感。知事が考えるその要因とは何だろうか。

シンプルさと愛らしいシルエット、仕草、そして俊敏な動き。運動神経がよくて予想不可能な行動をするところも、みなさんを惹きつけるんでしょうね。特定の言葉はしゃべらず、ジェスチャーだけで世界中の人々とコミュニケートできる能力はすごいと思います。だから国内のみならず世界中で愛されているのでしょう

 知事は当初、くまモンを100年愛されるキャラクターにと話していた。今もその思いは変わっていないし、希望が確信に近づいてもいる。

私はいつも、『くまモンの共有空間』という表現をするのですが、誰もが参加して、その価値を共有できる自由な空間。それを生み出すことができるのがくまモンなんです。これまでアジアやヨーロッパに進出してきたくまモンですが、昨年、インドに初進出しました。熊本県とJICA(国際協力機構)が協力して制作した、新型コロナウイルス感染予防のための手洗い啓発動画に出演しています。インドの感染症対策にまで貢献するなんて、すごいことですよね。インドにも『くまモンの共有空間』が生まれたわけです。

 もっともっと世界中にこの共有空間を拡大し、みなさんの期待値を超える、私もびっくりするようなサプライズを提供してほしいと思います。そのためにも失敗を恐れず、チャレンジを続けてほしい。100年といわず、もっと長く愛され続けていくと信じています

 知事とくまモンがともに歩んだ12年。知事のくまモンへの期待は増す一方だし、くまモンは着実にそれに応えて成果を上げている。ふたりが並ぶと、どうしても「最強のバディ」という言葉が浮かんできてしまう。

 県では「知事、副知事、くまモン」という序列なのだが、知事は笑いながらこう言った。

「いや、もうその序列、変わってるんじゃないかな。くまモンは熊本のシンボル、つまり象徴となっている。加藤神社(熊本発展の礎を築いたセイショコさん=加藤清正公をお祀りする神社)の宮司さんが、“くまモンは……神のようですね”と発言されたこともあるんです

 隣で、熊本のシンボルとほめられたくまモンは、照れたように頬を赤くしていた。

くまモンから蒲島知事へ、そしてフムニュー読者へ、決意表明のメッセージ! 
出血大サービスで追加コメントも。くまモンが自ら書くエッセイも読んでみてはいよ〜☆

(取材・文/亀山早苗)