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知っていそうで知らないフシギを探る旅──。今どきはググれば簡単に答えが見つかるかもしれないけど、その筋の専門家に直接ギモンをぶつけてみたい。根掘り(N)葉掘り(H)聞いて(K)みました。

暮らし

【Gの生態#1】ゴキブリが“害虫”と呼ばれるワケ「飼育されたGは素手で触っても問題ない」ってほんと!?

SNSでの感想
アース製薬株式会社・研究部で研究用の虫の飼育を担当する有吉立さん
目次
  • フムフムな発見1:本当の名前は“ゴキブリ”ではない
  • フムフムな発見2:ゴキブリは、実は汚くない
  • フムフムな発見3:ゴキブリは泳げる?
  • フムフムな発見4:羽があるけど、ゴキブリは空を飛べない?

 ゴキブリが活発に動き出す季節になりました。台所で食器棚を開けたら大きなゴキブリがいたり、深夜の枕元でカサカサカサ……、と足音が聞こえたりしたら悲鳴をあげてしまうかも。そんな恐怖体験、ありますよね。でも、みなさんはどのくらいゴキブリの生態をご存知ですか? 食中毒の原因になるなど、ゴキブリは不衛生な“害虫”ですが、私たちの生活に悪影響を及ぼすだけの悪い虫なのでしょうか。

 今回はアース製薬で研究用の虫を飼育している有吉立さんに“ゴキブリの生態”についてお話を伺いました。ゴキブリの生態や行動傾向、弱点を知れば、退治に役立つかもしれませんよ。

フムフムな発見1:本当の名前は“ゴキブリ”ではない

──早速ですが、“ゴキブリ”は間違った名前というのは本当ですか?

「はい、本当はゴキブリじゃありません」

──正式には何と言うんですか?

“ごきかぶり”というのがいちばん有力な説ですね。ゴキブリの“ごき”は“器”のことで、“御器”と書きます。“かぶり”は“囓(かぶ)りつく”という意味です。食事を終えて、器の食べ残しをゴキブリが食べようとしている様子が、器をかじっているように見えたから“ごきかぶり”です。江戸時代までは“ごきかぶり”と呼ばれていました。

 ところが明治になって、日本初の昆虫学事典の執筆にあたった学者が、本当なら“ごきかぶり”と表記すべきところを誤って“ゴキブリ”と書いてしまいました。編集者も、『高名な先生が“ゴキブリ”と書いたのだから、あれは“ゴキブリ”と言うのだろう』と思って修正しなかったらしく、そこから『ゴキブリ』になったと言われています(※諸説あり)」

──間違った名前が定着したんですね。

「いつごろ名前がつけられたのかは定かではありませんが、本当は“御器囓り(ごきかぶり)”だったようですよ」

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