挑戦を終えたときの心境は? “真のイケメソ”とは? 独占インタビュー

 ようやくくまモンの仕事も終わり、控室を直撃した。

 そうっとのぞくと・・・テーブルの上のパンに手が! 次の瞬間、ハッと振り向いたくまモン、何事もなかったかのように「どうぞ入ってくまさい」と手招きしてくれた。食べようとしていたのに申し訳ない。

「さ〜て、おなかがすいたモン・・・」

 どうしても聞きたいことがあった。なぜコンテスト挑戦を途中で終わりにしたのか。苦渋の決断はいつ?

 くまモンは、う〜ん、う〜んと頭を抱えた。考え込むそぶりも。それほど悩んだということらしい。

悩みすぎて壁に手をつき、どんよりしたかと思えば・・・
「う~ん、どうすればいいんだモン~~~~」

 チャレンジしている時期が、とても楽しかったのだという。だが毎日、同じように、いや、もっとがんばっている男の子たちの姿も目に入っていた。いつしか心の中で「このままでいいのかモン」という疑問がわいたそうだ。でも、みんなに応援してもらって「てっぺん」を目指すのも楽しい。だからこそ苦しんだし、葛藤にさいなまれた。それでも日に日に、自分の行くべき道が見えてきたそうだ。

「やっぱり応援に回ったほうが、ボクらしいような気がしたモン」

「だってボク、しあわせ部長だモン。みんなにハッピーとサプライズを届けるのがお仕事だモン!」

 悩み抜いたくまモンだが、その思いから、「応援に回る」と決めた。そして冒頭に載せたように、自ら決意表明のコメントを出したのだ。応援してくれた人たちへの感謝を込めて。

「決めたモン!! みんなを誰よりも応援するモン!!」迷いがなくなったくまモンは晴れやかな表情を浮かべる

「本当に本当に楽しかったモン。応援してくまさった方たちには、感謝しかなかモン」

 くまモンは何度も何度も、そのことを伝え続ける。『SHOWROOM』生配信をしているときの応援コメントがすごく力になったこと、コンテスト用に投稿した画像や動画に、毎日コツコツと“CHEER”(投票)を送ってくれた人たちがいたこと。TwitterなどSNSにも、“いいね”や励ましの言葉がたくさん届いたこと。それがうれしくて、そして、そういうみんなを喜ばせたくて、この5か月、走り続けてきたこと。

みなさんへの感謝を込めて、くまモンから“ハート”のポーズ!
「ジュノンボーイに挑戦した日々はどうだった?」と聞くと、勢いよくこう答えてくれた

 イケメソを目指して、筋トレに美容にとがんばった。そして、1万5000人を超える応募者の中から、BEST75に入った。

くまモン自慢の筋肉披露3連続、いきま〜す!
まずは腕筋。「日々の筋トレでムッキムキだもん!」
続いて、腹筋。「ふっふっふ・・・この美しきシックスパックが見えるかモン?」
最後は背筋! ・・・ん?? ただ、しゃがんで反っただけのようにも見え・・・なんでもありません

 てっぺんを目指していたけれど、「がんばる人を応援しつづける」のは、くまモンの使命でもある。熊本地震のときも、人吉球磨地域の令和2年7月豪雨災害のときも、そうやってくまモンは常に人に寄り添ってエールを送り続けてきたのだ。

「コンテストにエントリーして、応援してもらううれしさに改めて気づいたモン!」とも言う。だからこそ、コンテストチャレンジは終わらせてもいい、と思ったのだろう。

「モデル立ちも覚えたモン! セクシーかモン?」

 その後、JUNON編集部から、“くまモンの頑張りを見て、ご提案があります。これからは「応援大使」として、候補者のみんなを応援してくれませんか?”と手紙が届いた。それを快諾し、BEST30お披露目記者会見へのゲスト出演が決まったのだ。お便りを受け取ったとき、くまモンは大喜びで、興奮のあまりくしゃくしゃになった手紙を、動画や写真で披露した。

受け取ったあと、大興奮で見せびらかすうちにくしゃくしゃになってしまったJUNON編集部からのお便り。くまモンの喜びがよくわかる

「これからも真のイケメソを目指す」

 そう宣言したくまモン。「くまモンが考える、“真のイケメソ”ってどういうタイプ?」そう聞くと、くまモンは自信満々に自分自身を指さした。・・・え?

「“真のイケメソ”は、これからもみなさんに大きなエールを送り続けるモン!」

(取材・文/亀山早苗)

【INFORMATION】
「第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の詳細は『JUNON TV』でチェック!
https://www.junon-tv.jp/