異色コンビの誕生。HIDADDYら人気ラッパーも初期から注目
──結成して曲を作っていくことになると思うのですが、でこ八さんが歌詞を考えられたんですか?
でこ八「そうですね。思い立って1時間とかで書きました。その歌詞をHIDADDYさん(※)が面白いと言ってくれて、手直ししてもらいつつ、楽曲やPV撮影のお手伝いまでしてもらいました」
※HIDADDY(ヒダディー):人気ヒップホップグループ『韻踏合組合(いんふみあいくみあい)』のメンバー
玄武「同じ関西エリアで活動しているので、向こうも噂で知ってくれてたんですよね。それで声をかけたら、YouTubeの企画で来てくれたんです」
でこ八「若い子たちのなかでも、おばあさん世代をうっとうしいと感じる子は多いと思うんです。でもHIDADDYさんは物めずらしさもあったでしょうけど、歌詞も書いてライブにも出ているわたしらを見て、目をかけてくれたのかなと」
──キャラクターだけでなく、活動内容も含めて評価されたということですね。ちなみに、おふたりはプライベートでも仲よしなんですか?
でこ八「......」(玄武の方を向き、真顔で見つめる)
玄武「仲悪いんちゃうかって疑われるやろアホ」
でこ八「家族みんな仲はいいですわ。ちょっと孫(玄武)はあれやけど(笑)」
◇ ◇ ◇
でこ八さんがボケると、冷静に玄武さんがツッコむなど、仲のよさが感じられ、終始和やかに進んだ『赤ちゃん婆ちゃん』へのインタビュー。孫と祖母という関係以上に、相棒としてお互いへのリスペクトを持っているふたりだと感じました。
インタビュー第2弾では、『赤ちゃん婆ちゃん』のラップへの向き合い方、そしてヒップホップシーンについて、ふたりが思うことを伺いました。
(取材・文/翌檜佑哉)
【PROFILE】
赤ちゃん婆ちゃん(MC玄武(げんぶ)& MCでこ八):MC玄武2002年生まれ。MCでこ八1950年生まれ。祖母と孫による年齢差52歳の異色のコンビ『赤ちゃん婆ちゃん』を2017年11月に結成。その異色さだけでなく、デビュー曲からHIDADDYやAKIO BEATSといった、関西のラップシーンで活躍する豪華メンバーを製作陣に迎えたことでも話題になった。和の要素を取り入れたオリジナリティの高い楽曲でヒップホップファンの注目を集めている。代表曲に『天国と地獄』『金くれよ』などがある。
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Twitter:MC玄武(@MCgenbu)、MCでこ八(@QpCcbZa3Ul3HL82)