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ドラマ・映画・舞台

松下優也、最新ミュージカルで魅せる天下のロックスターがハマり役!「共演のみなさんには、ぜひ盛り立てていただきたい(笑)」

SNSでの感想
松下優也さん。鋭いまなざしに射抜かれそう! 撮影/山田智絵
目次
  • 稽古では思いついたアイデアをどんどん試して、柔軟に作り上げていく
  • この作品は“ライブ感”が強い。セリフを発することなく魅せる冒頭の場面にも注目
  • NYでの経験が大きな糧に。最初はさほど興味のなかった舞台が今は楽しい

 アーティストとして多くのライブステージをこなし人々を魅了しつつ、昨今では舞台からも引っ張りだこの松下優也さん。2022年10月18日からは、国内外で大人気のブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』に出演します。本作は、キング・オブ・ロックことエルヴィス・プレスリーの徴兵エピソードに着想を得て作られ、劇中では、耳に残るキャッチーな楽曲が続々と登場。不安な情勢が続く現代日本においても、心の底からハッピーになれる作品だと期待されています。そんな本作で、世界中の女性をとりこにしているスーパーロックスター、コンラッド・バーディーを演じる松下さんに、一問一答形式でお話を伺いました!

◇   ◇   ◇

稽古では思いついたアイデアをどんどん試して、柔軟に作り上げていく

──1960年代のアメリカで、若者や女性から圧倒的な人気を誇るロックスターを演じられますが、最初に脚本を読んでから稽古が始まってからのあいだで、役柄のとらえ方や心境に変化はありましたか?

「コンラッド・バーディー自身もアーティストなので、今回の役は自分自身に通じる部分も多いのではないか、と脚本を読んだ時点からワクワクしていました。ほかのミュージカルはセリフを音楽にのせて放つことが多いのですが、今回の作品では、ライブをしている感覚があります。そこは自分が持っているもともとのノリを生かせるので、楽しんでパフォーマンスできそうだと意気込んでいます。

 もともとは、エルヴィス・プレスリーの徴兵エピソードをモチーフに書かれた作品でもあるので、全体像としてはエルヴィスを参考にしています。歌はもちろん、ダンス、動き、特にステップは独特のものがあるため、取り入れてみたくて、動画などを見て勉強を重ねています。今回の演出・振付は、ダンサー・振付家として活躍するTETSUHARUさんで、8年ぶりにご一緒させていただくんです。TETSUHARUさんは、僕がある程度踊れることをわかっていてくれているので、ダンスシーンも見どころになるかなと期待しています」

──TETSUHARUさんの演出で印象に残っていることはありますか。

「やっぱりダンサーですから、芝居の演出もまず形をつけてから中身を詰めていく、といった手法で進められます。自分を信頼してくださっているのではないか、という感触があるので、稽古では締めすぎず、自由にやらせていただいてます。

 稽古の時点では、とりあえず思いついたことを試してみることが大切だと思っていて。コンラッドは、自分が発する動きひとつによっても、周りがついてきたり、振り回されたりする存在なので、出てきたアイディアをどんどん試して、化学反応を楽しんでいます。決められた振付による表現はもちろんありますが、それ以外は頭をやわらかくして動いたほうが、いい方向に進めますね

──主演のアルバート役・長野博さんはじめ、稽古場での共演者の様子はいかがですか?

「長野博さん演じるアルバートは、コンラッドのマネージャーで、裏方としてアーティストを支えることになるのですが、いちばん近い距離にいて頼れる存在なはずなのに、互いになかなか理解し合えない。そんな葛藤がありつつも、自分を支えてくれる大切な人であることはわかっている。そこにコンラッドは甘えてしまうのではないか、などと考えながら、役作りを深めているところです。アンサンブルのみなさんはとてもアツくて、その若さとフレッシュさで、舞台でもハジけてくれると思います(笑)。

 なにしろ、コンラッドは大スターなので、共演者のみなさんには、ぜひ盛り立てていただきたいですね(笑)。周囲の人たちの動き方次第で、スターとしてのオーラが、より出てくると思うんです。自分は基本的には、最初からあまり固めずに稽古に入るタイプなので、投げられた球をうまく返そう、といった感覚でいます。もちろん、自分の技量が最重要課題ではありますが、とにかく、全員で熱量を上げて作り上げられればと思っています

舞台について語る松下さんの表情はキラキラと輝いていた 撮影/山田智絵
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