思いつくようなフレーバーは「ひと通り開発済み」
──チキン味以外のフレーバー展開はいつから始めたのですか?
「発売から約30年間、チキン味ひと筋だったのですが、1988年に大規模なリニューアルを実施し、キャラクターやパッケージを刷新しました。そのタイミングで、カレー味とみそ味という新たな味のバリエーションを増やしました。おいしさに加えて、選ぶ楽しさもお届けしていこうということになったのです。
現在の定番の味は、『ベビースターラーメン(チキン味)』『ベビースター焼そば(ソース味)』『ベビースターラーメン(うましお味)』の3種類で、あとは期間限定のフレーバーですね。カレー味やみそ味は期間限定で再登場することもありました」
──これまでにどれくらいの味を開発してきたんですか?
「よく聞かれる質問なのですが、数えてこなかった、というのが正直なところです(笑)。ただ、新商品の開発には積極的な会社でして、会社全体としては週に1つは新商品を出しているようなペース。ベビースターラーメンシリーズとしては、2022年は春夏用と秋冬用で年2回、各2フレーバーずつ発表しています。秋冬の新作は、『ベビースターラーメン(とんこつしょうゆ味)』と『ベビースターうどん(かつおのだし味)』です」
──うどんって、もはやラーメンではないですね。
「それをいうと、定番3種のひとつも焼そばですから。もともと製麺業を営んでいたので、ほかの麺を開発するノウハウもありました。過去にはベビースターブランドで、冷やし中華味やパスタ味を作ったことも。パスタはミートソース味やカルボナーラ味、明太子味など、定番はひととおり作っていますね。
ほかにも、鍋やすき焼きのような麺以外の料理の味も販売しましたし、甘いチョコレート味の『ショコラ ベビースター』も好評でした。おそらく、みなさんが思い浮かべるような料理や味は、試作段階までであれば、ほとんどすべて作ってきたはずです」
──すごいですね。ネタ切れになりませんか?
「たしかに出つくしてきた感はありますが、世の中のブームなど市場調査も参考に企画立案をしています。ぜひ新しい味を楽しみにしてください」