火の国くまもとマスク、大活躍! 初プロレスの感想は?
試合開催前に、熊本応援企画セレモニーがおこなわれた。どうやらくまモンは、まだ会場に到着していない様子。音楽にのって華麗に登場したのは、またもやくまもとマスクだ。
リングに上がると、吉岡世起選手、小峠篤司選手、YO-HEY選手、アレハンドロ選手が迎えてくれた。そこでも技を見せつけまくるくまもとマスク。吉岡選手から熊本県側に無事に募金箱が手渡され、「これからも熊本を盛り上げていきましょう」という言葉に、力強く「任せろくま」と胸を叩いた。
その後、なぜかくまもとマスクと選手たちは、くまモンの持ち歌「カモン! くまモン!」を踊り出す。選手たち、よほど練習を重ねてきたのか非常に上手だ。これには会場からも大歓声が上がった。
火の国くまもとマスクは、物販コーナーにも姿を見せた。
缶バッジとタオルを売っているコーナーでは行き交うお客さんを呼び込んだりしていたが、突然、イスを持ち上げて荒ぶっていた。正義の心を身につけたはずのくまもとマスクに、いったい何があったのか。
「くまモンが遅れているから怒っている」
というウワサが乱れ飛んだが、真実はわからない。だがその後、くまもとマスクは振り上げた椅子を丁寧に元に戻していた。ヒール役に憧れてはいるが、徹しきれないというところなのだろうか。
当のくまモンは、吉岡選手が登場するメインカードには間に合い、花束を贈呈。そして勝負は吉岡選手率いるチームが勝利した。
くまもとマスクに当日の感想を聞いてみた。
「楽しかったくま。これからもくまモンが遅れるときは、いつでもどこでも行きマスク」
だが、この日以降、くまもとマスクを見た者は誰もいない。地下室に閉じ込められて出られずにいるらしい、いや、さらに強くなるために訓練を重ねているということだ、などさまざまな情報が飛び交っているが、詳細を知る人物はいないという。
(取材・文/亀山早苗)