吉沢亮さんと重なり合って

──吉沢亮さんとは大河ドラマ『青天を衝け』でも共演しています。どういう方なんですか?

実はピュアな方なんだなって最近すごく思います。少年っぽいというか、自分が感じたことに素直な方なんだなって

 もともと本人の要素として持っている素直で嘘をつけない感じが、武四郎の役を演じるうえでも生きている。武四郎と重なって見えてきます。すごくしっくりくるのは、きっと吉沢さんの中に武四郎っぽい要素があるんだなって思って

──ご自身は自分の地と役柄の関係性で、意識されることはありますか?

「私もけっこう舞と似ているところがあって。気持ちの切り替えが早い感じとか、思ったことをわりとすぐ言ってしまうところは似てると思うので、あんまり作らずに臨めていると思います

 一緒にご飯を食べたり、こういうことあったんだよねって話をしたときに率直な意見を言ってくれそうで、こんな子がお友達にいたらいいだろうなって」

菅野莉央 撮影/矢島泰輔

──それにしても幼なじみ4人のうち、3人が医師になるってすごいことかもしれません。

「そこは私の想像なんですけれど、同じ地元で同じコミュニティーで育つと、けっこう同じものを目指したり、お互い影響を受けたりすると思うんです。やっぱり地元愛があるわけで。

 となると、地元で役に立ちたいとか、足りないものを補いたいとか、何か貢献したいみたいなところで(医療を)目指してきたのかなって」

──まだ自分が何者でもない時代から、お互いに知っている仲間がいるって心強いですよね。菅野さんにもそういう仲間がいますか?

「います。俳優さんではないんですが。私は韓国に留学していたことがあるんですけど、向こうで知り合って仲良くなった日本人の子がいて。その子が偶然、その後スタイリストになって

 今も仕事の話をしたりとか、何でも打ち明けられる仲っていう感じです。ちょっと近い業界にいて、お互い理解できることも多いので。よく電話で話したり、ドラマの中の舞たちみたいにビデオチャットしたりしています(笑)」