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芸能

論破や中傷の「正義」にあふれるSNSに、ゆうこすはどう向き合う? 人気インフルエンサーがうつ病を経て得たこと

SNSでの感想
今回の取材に応じてくれた、“ゆうこす”こと菅本裕子さん! 撮影/北村史成
目次
  • SNSを使ううえで大切にすべきこととは?
  • 「SNSがしんどい」と感じたら意識してほしいこと
  • うつ病を経て気がついた、SNSでの「ゆうこす」のあり方

 昨今、SNS上での心ない言葉や激しい論争、センセーショナルな情報を目にする機会が増えているように感じる。相手の姿が見えないからこそ、むき出しの言葉をそのまま受け取ってしまいやすいのが、SNSの一面でもある。ネガティブな言葉や論争を見ることで傷ついたり、SNSを使うのが怖くなったという人もいるのではないだろうか。

 しかし、SNSは悪いことばかりではない。普通に生活していたら出会えなかった人とつながることができ、調べるだけではたどり着けなかったかもしれない情報にアクセスできる。SNSは、うまく付き合うことができれば自分の世界や可能性を無限に広げてくれるツールだ。

 SNSとは切っても切り離せないこの時代。私たちは改めて、SNSとどのように向き合えばよいのだろうか。今回、SNS総フォロワー数210万人超えのインフルエンサー、“ゆうこす”こと菅本裕子さん(以下、ゆうこすさん)にインタビューを実施。SNSの酸いも甘いも経験したゆうこすさんだからこそ語れる、SNSとの付き合い方の極意についてお話を伺った

SNSを使ううえで大切にすべきこととは?

──ゆうこすさん、今日はお時間をいただきありがとうございます!

「こちらこそ、ありがとうございます! よろしくお願いします」

終始、笑顔でお話してくれたゆうこすさん。取材班も癒やされました...... 撮影/北村史成

──早速ですが、昨今センセーショナルなニュースや炎上、誹謗中傷などが目に触れやすい中で、「SNSとうまく付き合う方法」についてお話を伺いたいと考えています。

「SNSと上手に付き合うのって、難しいですよね。私もたくさん失敗したからこそ、今の活動があると思っています」

──ゆうこすさんもSNSで失敗した経験があるんですね!

「そうなんです。私はもともとHKT48に所属していたのですが、卒業した直後に、アンチから叩(たた)かれていた時期があったんです。それに対して、私はボクシングのように真正面からまじめに対応していました。“死ね”という言葉を投げかけられたら、泣きながら“なんでそんなこと言うの!”って反応して……。対処法は失敗しながら学んでいきましたが、ネガティブな言葉のやり合いに終始することが多かったんです。

 それに、SNSでは“面白いほうが正しい”という空気になることがよくあるんですね。たとえその情報がデマだったとしても、多くの人が“こうであったほうが面白い”と思うストーリーが勝手に広まっていく。10代後半だった当時の私は、そんなSNSの特徴を分析できていませんでした」

──10代でSNSの負の側面を経験したのですね……。最近ではSNSをきっかけに何かを成しとげようとする人も多いと思いますが、アンチに叩かれた経験なども踏まえて、そういうときに大切にすべきことは何だと思いますか?

「SNSを使って目標を叶(かな)えたいと思うのであれば、“ニッチに、ポップに、キャッチーに”を徹底して、見ている人に共感してもらうことが大切だと思います。最近はSNSでバズるとか、多くの人に知ってもらうこと“だけ”に力を入れている人も多い気がするのですが、ただバズっただけでは瞬間風速のトレンドで終わってしまいます

 SNSを”夢を叶えるツール”として活用したいのなら、“この人のことを応援したい”と思ってもらうことが重要です。本当に好きなものや自分にしかできないことを、"自分フィルター"を通して発信していけるといいと思います。あと、人はストーリーに共感するものなので、自分をマンガの主人公だと思って、よいことも大変なことも含めた“ゆうこすのストーリー”を見せることは意識しているかもしれません。

「会社をつくったのも、ゆうこすストーリーの一環なんです」 撮影/北村史成

 そういう発信を続けていくと、SNSの中ですごく幸せな世界がつくれるんですよ。共感を通じてつながった多くのファンが応援してくださるので、私のSNSには“ゆうこすちゃん、頑張って! 応援してる!”といった温かい言葉があふれています。たとえSNSでアンチに何かを言われても、今はもう気にしません」

──なるほど。SNSでは「共感」が大切なのですね。

「そうですね。自分自身の考え方や生き方に共感してもらえると、とてもうれしいなと思います。そういう私の考えまで共感してくださったコアファンのおかげで、世界を大きく広げることができるんです」

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