「SNSがしんどい」と感じたら意識してほしいこと

──ゆうこすさんのようなSNSの使い方ができたら理想だなと思う一方で、SNSにあふれるネガティブな言葉によって、疲弊している人も増えている気がします。ゆうこすさんは「SNSがしんどい」と感じたら、どうすべきだと思いますか?

すごくシンプルなんですけど、そういうときはSNSを使う時間を短くするといいと思います。私も情報収集のためにSNSをよくチェックしていますが、長時間は見ないようにしています。SNSって中毒性があるし、意識していないとすぐに時間が過ぎてしまうんですよね。だから、SNSでトレンドなどを見ておこうと思ったときは“5分しか見ない!”と決めて、さっと終えるようにしています

 SNSと私たちの生活は切っても切り離せない時代だからこそ、スマホをいったん置くことを意識するのが大事だと思います

──SNSから物理的に距離を置くということですね。

「そうです。スマホって画面が小さいので、視野も狭くなっちゃう気がします。心が疲れているなと思ったら、スマホを横に置いて違うことをしてほしいですね」

──ほかにはどんな方法がありますか?

「何よりも健康な心で生きていくことが大事だと思うので、そのために依存先を増やすことも大切です。コロナ禍ということもあり、今は多くの人がスマホにばかり依存している状態だと思うんです。心のよりどころはたくさんあったほうがいいので、私でいえばサウナのような自分の趣味も大切にしてほしいなぁと思います

 あと、規則正しい生活も大事! 睡眠時間を確保する、お風呂に入る、おいしいものを食べる、日光を浴びる。私自身もそういう基本的なことを徹底的にやろうと意識しています

 特に休日ってゴロゴロしてしまいがちじゃないですか。でも、私は休日こそカレンダーに予定をたくさん入れているんですよ。起きる時間、サウナに行く時間、昼寝をする時間など、休む予定もきちんと組み込むようにしています。心がすさんでいるときこそ、しっかり活動して、しっかり休むことで自分を取り戻すことができると思います

ゆうこすさん 撮影/北村史成

──ちなみに、アンチと戦ったことのあるゆうこすさんだからこそ聞いてみたいのですが、どうしてSNSの世界には誹謗中傷や論破を楽しむ人が出現するのでしょう?

「うーん、難しい質問ですね……。私自身があまり怒るタイプではなくて。あくまで想像のお話になるのですが、論破しようとしてくる方や芸能人などにネガティブな言葉をかける方は、実はその人なりの“正義”を実行しているだけなんじゃないかと思います。

 自分はこれが正しいと思うから、教えてあげた。でも、相手からしたら、それはありがた迷惑だったという話なのかなと。正義と正義のぶつかり合いですよね。意外とシンプルな構図だからこそ、なかなか解決しないやっかいな問題になっているのではないでしょうか

 本来、自分の正義は人に押しつけるべきではないし、見せていないだけで、人にはそれぞれの悩みや葛藤という地獄があるもの。そういうことを、私たちは改めて意識する必要があるように思います