故郷・京都のオススメは二条城、今回の舞台は「大いに満喫して!」
──'22年9月から「京都観光大使」に任命されましたが、生まれ育った京都の魅力をどのようにPRしていきたいですか?
「やはり、役者としての立場で京都をアピールできればと思います。京都の街並みを存分に盛り込んだドラマシリーズ『ミヤコが京都にやって来た!』(ABCテレビ系)で主演したのですが、シーズン1は秋から冬の物語で、登場する場所は、有名な観光地はもちろん、地元出身の僕も知らなかった穴場スポットや、新名所も出てきます。シーズン2では、夏の京都を巡ります。僕にとって、祇園祭は夏の始まり。祇園祭に立ち並ぶ山鉾(やまほこ)、お囃子(はやし)、露店でにぎわう四条通……そして、巡行を終えたらいよいよ夏休み。セミ捕りに鮎釣り、五山の送り火に地蔵盆。そんな“夏の京都”の魅力が詰まっています。
京都でオススメの秘蔵スポットとしては、個人的には子どものころ遊んでいた、徒歩1分の“中村公園”を挙げたいところですが、ブランコとかすべり台がある普通の公園で、観光としてはさほど楽しめないので(笑)、二条城をオススメします。生まれ育ったところなので、今でもよく散歩しています。ドラマを見て京都旅行をした気分になっていただき、コロナ禍明けには、またにぎわいが戻ることを願っています」
──ドラマを見返しつつ、今回の舞台も楽しみにしています!
「観る方それぞれの感性で、いかようにでも笑ってもらえそうな、お客様の想像力をかき立てる作品です。大いに満喫していただけたらと」
(取材・文/Miki D'Angelo Yamashita)
【PROFILE】
佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ) ◎1968年2月4日、京都府出身。劇団「惑星ピスタチオ」に旗揚げから参加し、’98年退団まで同劇団の看板俳優として活躍。その後、上京して本格的な俳優活動を開始し、テレビ、映画、舞台など多数の作品に出演。’14年には歌舞伎デビューも果たす。第40回「菊田一夫演劇賞 演劇賞」や、第38回「日本アカデミー賞 優秀主演男優賞」を受賞。主な出演作は、舞台『マクベス』『ゲゲゲの先生へ』『冬のライオン』、映画『嘘八百 京町ロワイヤル』『峠 最後のサムライ』、TVドラマ『麒麟がくる』『IP~サイバー捜査班』『ミヤコが京都にやって来た!』など。
東京芸術祭2022『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』
期間:2022年11⽉23⽇(⽔・祝)〜12⽉11⽇(⽇)*休演日有
場所:東京芸術劇場 プレイハウス
作:モリエール/翻訳:秋山伸子/演出:シルヴィウ・プルカレーテ
出演:佐々木蔵之介、加治将樹、竹内將人、大西礼芳、天野はな、茂手木桜子、菊池銀河、安東信助、長谷川朝晴、阿南健治、手塚とおる、壤晴彦
※公演詳細やチケット情報は公式HPへ→https://www.purcarete-fes.jp/shusendo