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永松茂久さん、110万部ベストセラー著者になった元たこ焼き屋店主が「人脈は狭ければ狭いほどいい」と語るワケ

SNSでの感想
目次
  • “日本一の大商人”に学んだ「大事な人脈は、すでに目の前にある」ということ
  • 「たこ焼き屋になる」という夢を実現するものの、人間関係に悩まされ……
  • 亡くなった母からの言葉で一念発起、“出版革命”を起こすべく挑戦中!

 著書『人は話し方が9割』(すばる舎刊)が110万部突破の大ベストセラーとなった、株式会社人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久さん。大分県で生まれた永松さんは2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、'03年に開店したダイニング『陽なた家』は、口コミだけで毎年4万人を集める大繁盛店になりました。以降、自身の経験をもとに「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトを掲げ、コンサルティングや講演、執筆活動に精を出しています。'22年10月21日には新刊『君は誰と生きるか』(フォレスト出版)が発売となる永松さんに、大切にしている考え方や、“狭く深く”の人間関係によって成功への道を切り開いてきたエピソードを伺いました!

◇   ◇   ◇

“日本一の大商人”に学んだ「大事な人脈は、すでに目の前にある」ということ

──新刊『君は誰と生きるか』は、永松さんをベストセラー作家の道に導いた師匠であり、実業家兼作家の斎藤一人さんとの対話とのことですが、テーマや内容を教えていただけますか?

「斎藤一人さんは、“日本一の大商人”として実業界でも有名な方で、ベストセラーもたくさん出されています。17年前の出会いから今までの2人の会話を、“今なら書いてもいいかな”と思い、対談形式で1冊にまとめました。テーマは、“人脈は狭ければ狭いほどいい”。普通なら、“人脈を広げよう”と言う人が多いかもしれませんが、逆に“人脈を狭め、本当に大切な人を大切にしよう”というメッセージを伝えたいんですよね。

 例えば、ひとりの人とどれだけつながれるか、と考えてみたとき、人脈を広げたら、深くつながることができるはずありません。しかし、昨今ではSNSの発展とともに、1人でも多くの人と出会うことや、できるだけ多くの友達・フォロワーを増やすことに躍起になり、結局、大切な存在を忘れてしまう人が増えています。ですから、あえて真逆のメッセージを伝えたいんです。それが、飲食業で成功するための心構えとしていた、師匠からの教えだからです。

 この世の中には、人がつながっている水脈みたいなものがあると思っています。そこを掘り当てるまで、ドリルでどんどん掘っていく。その掘る作業というのは、人に喜んでもらうことだと考えています。その喜びが、ひとりに対して深くなっていけばいくほど、水脈に早くたどり着く。でも、いろいろな人とまんべんなく付き合っていると、あまり掘り進められないんですね。つまり、ひとりの人をきちんと喜ばせたり、感動させたりすることができない。結果的に、広い人脈だと人間関係が浅くなってしまうということなんです」

──深く付き合える人間関係は、どうやって探せばいいんでしょうか。

「日本一の大商人である斎藤さんに、事業成功のための“ウルトラC”を教えていただこうと思って聞いたところ、返ってきたのは“スタッフや業者さん、お客さんという身近な人に大きな愛を持って接するんだよ”といった基本的なことばかり。“そんなことはわかっています”と言ったら、“わかっているのと、できているのは違うからね”と諭されました。

 “難しいことはしなくていい、ただ基本的なことを徹底的にやれば、絶対にうまくいく”というのが、師匠の教えでした。

 大事な人脈は無理して探さなくても、実は、すでに目の前にあります。家族ももちろんそうですが、例えば会社の同僚とか、飲食店なら来てくれるお客さん、ビジネスをやっている人であれば、長い付き合いのクライアントさんなど。今は多くの人が、人脈を広げようと外に向かって行きがちですよね。当然その過程で、お金と時間はどんどんなくなっていきます。それをやっているうちに、誰かひとりとの深い絆を失ってしまうことになるんです。それは、もったいないことだと思いませんか?

経験に基づいた永松さんの主張には非常に説得力があった 撮影/近藤陽介

── 110万部のベストセラー『人は話し方が9割』も、密度の濃い人間関係から生まれたんですよね。

「出版社さんも、散らさないよう数社のみに絞り、密度の濃いお付き合いをしています。その狭く深い付き合いの中で、公私ともに長い付き合いの出版社で働く営業の方が、この企画を持ってきてくれたんです。編集だけでなく営業も交えてみんなでワイワイ話をしているうちに、『人は話し方が9割』が生まれ、よい結果が得られました。いろいろな出版社とバラバラに仕事をしていたら、この本は成功しなかったかもしれません。同じ人とがっつり仕事をするほうが、結果的に効率がいいんですよ

──人脈を広げようとするのではなく深めることで、人生の扉がどんどん開いていったというわけですね。

「『君は誰と生きるか』の帯袖に、“あなたの人生の扉の鍵を握っている人は誰か”と書いてあるんです。きっと、みなさん知りたいですよね。ほとんどの人が、人脈とか出会いを探すことで、誰かが鍵を持ってきてくれるはずだと思っているんですよ。でも、そうではなく、鍵を持っているのは自分の身近な人たちだということを伝えたい。その鍵を持っている人を大事にしていますか? 喜ばせていますか? そんなことを改めて考えてもらうための本です。

 自分の書いた本を読んでいただくということは、読者さんと僕が1対1で向かい合うことでもあります。“この本に出会ってよかった”、“人生がこういうふうに変わりました”と言ってもらえること、すなわち、どれだけ役に立てるかどうかを、売上や部数より大切にしています。ひとりの人にどれくらい刺さるか。それが、本を書くうえでの僕の基本テーマなんです」

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