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ドラマ・映画・舞台

桜田ひより、『silent』佐倉萌役を演じ「萌と自分がリンクする部分も」──二十歳を目前に豊かな人間関係の整え方を聞いた

SNSでの感想
今回話を聞いた、女優・桜田ひより 撮影/吉岡竜紀
目次
  • 木曜劇場『silent』、名場面の数々の中で特に印象に残ったシーンは?
  • もうすぐ二十歳、ターニングポイントと透明感あふれる理由は?
  • 豊かな人間関係や環境づくりのために、ときには勇気を出すことも必要

 2022年10月6日からスタートした、木曜劇場『silent』(フジテレビ系)。初回から話題を集め、毎話放送のたびにTwitterでは世界トレンド1位、TVerなどの見逃し配信でも過去最高の再生回数を誇るなど今期大注目の作品です。

 本作で目黒蓮さん(Snow Man)演じる佐倉想の妹・佐倉萌役を演じる桜田ひよりさんにインタビューを敢行。ドラマ撮影現場の様子から、役づくりの工夫、そしてもうすぐ二十歳を迎える桜田さんの今後の夢やプライベートについて、たっぷりと語っていただきました。

 
『silent』では目黒蓮演じる佐倉想の妹役・佐倉萌を演じる 撮影/吉岡竜紀
透明感あふれる演技が話題を集める 撮影/吉岡竜紀
◇   ◇   ◇

木曜劇場『silent』、名場面の数々の中で特に印象に残ったシーンは?

──『silent』は毎話のようにTwitterの世界トレンド1位を獲得したり、見逃し配信の視聴数も独走状態と大変な人気ですね。

「ずっとトップのほうにいるようですね。私もリアルタイムで見ています

──街から人が消えるんじゃないかっていうぐらい。

「あはは。確かに」

──ドラマがスタートしてから、周囲からの反響はいかがですか?

「いろいろな方面から“見てるよー!”って報告を受けていて、ありがたいなと思いますし、そういう作品に携われていることがすごくうれしいです」

──本作では手話のシーンも登場しますが、手話は今回が初めてですか?

「初めてです。手話の練習の日があって、今日撮影したシーンも撮影前に練習の時間があったのでそこで学びました」

──例えば、お好み焼きはヘラで引っくり返すしぐさなど、意外と覚えやすいのかなと思いましたがいかがですか?

「コツをつかむと、すっと入ってきやすいです。しぐさとリンクしてる部分が多くて、8話に出てくるんですけど、これが『プリン』(手のひらの上でプリンが揺れる様子を再現)」

──撮影現場はどんな雰囲気ですか?

「基本的にすごく落ち着いた雰囲気で。ドラマの空気感そのまま、流れていくかのような感じです。段取りもしっかり、土台づくりをしっかりしようっていう団結感があります。和気あいあいというよりは、雰囲気を大事にしている感覚です」

──『silent』ご出演にあたり、演出の方々とはどんな話をされましたか?

「繊細な部分にポイントが当たるドラマになっているので、細かい心の動きだったり、(役の)バックボーンだったりについてしっかり説明を受けました」

──劇中で言葉を交わすシーンはこれまで登場していませんが、主演を務める青羽紬役の川口春奈さんとはお会いしたのでしょうか。

「撮影では今のところ会えていないんです。ただ事務所の先輩なので、以前、別のお仕事でお会いする機会はあったんですけど。1回くらい、現場でお会いできたらいいなと思っています」

──お兄さん・佐倉想役の目黒さんとは会話をされましたか?

「実はあまりお話しする機会がなくて、撮影に入ってからお会いするのが、家に帰ってきたシーンで2回目だったんです。私もいち視聴者として見てるので、“想くんだー!”と思いました(笑)

──これまで放送された中で、印象に残っているセリフやシーンはどの場面ですか?

「母・佐倉律子を演じる篠原涼子さんとの車内のシーンで、“誰のせいでもないときがいちばん厄介なの”っていうセリフが、やっぱり自分の中でも納得せざるをえないというか。萌的にも“嫌”って言いたいけど言えない。なんとも言えない感じになったのはすごく印象的でした」

──桜田さんが萌を演じるうえでどんな点にこだわりましたか?

想との、見えない何かでつながっている絆を大切にしたいなと思って演じました。きょうだいにしかわからない感覚ってあるじゃないですか。私も兄がいるのですが、すごく仲がよかったりけんかが絶えなかったりというわけではない(距離感)ですけど、自分の中に信頼できる部分が相手(兄)にあって。育ってきた環境が同じだからこそ、経験するものも似ているので、妹にしか引き出せない想を、みなさんに見せることができたらいいなという思いで演じています

──篠原さん演じる母・律子が想のCDを処分しようとする場面で、萌が「私の部屋に持っていくよ」というシーンが印象的でした。両親とも違う、妹ならではの場面でした。

「そうですね、あれは妹にしかできないことだなと思っていて。人それぞれ、人へのアプローチの仕方ってまったく違いますし、お母さんはお母さんなりに大切にしたい思いがあるし、お父さんから見て大切にしたいっていう思いもある。そこを想目線で“それは違うんだよ”と、きょうだいだからこそ言える、親への関係性を大切にしました

──きょうだいって不思議で、あんまり言葉を交わさなくてわかり合えますよね。

「わかりますね。それこそCDの件もそうですけど、お母さんはよかれと思ってやってるけど、“こっちからしたら、それはやってほしくないことなんだよ”というのを、本人の代わりに伝えるのは、結構よくあることなので。実体験がそのままリンクしているシーンでした

──篠原さんとは撮影の合間などでお話はされましたか?

「一緒のシーンが1話につき1シーンあるかないかで、お会いする機会は少ないのですが、篠原さんは空気感をすごく大事にされていると思います。個人的には篠原さんと雰囲気が似ていると言っていただくことが何度もあって、それがすごくうれしいです」

──今作はもちろん、2022年を振り返っても桜田さんをお見かけしないときがないというほどに出演が続きました。どの役もキャラクターをインストールしたかのように入り込んでいる印象を受けましたが、役の切り替えや役づくりで工夫したことは?

「私は原作がある作品に出演させていただく機会がすごく多くて。作品ごとにどれくらい原作に寄せるかのレベルが違うので、原作のマンガとかアニメを見つつ忠実に再現するところもあれば、オリジナルの要素を加えた作品もあるんです。どこに軸を置いていくかでだいぶ変わっていくと思っているので、まずはその部分を監督ときちんとすり合わせしたり、脚本を読んだ感じで決めたりしています

『silent』では佐倉想の妹・佐倉萌役を演じる 写真提供/フジテレビ
『silent』においても、緻密な役づくりが光る。篠原涼子演じる律子の本当の娘のように萌が似ているとSNSでも話題に 撮影/吉岡竜紀
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