なにげない“モノ”を素通りできない人たち
街にはいろいろな“モノ”があふれています。
それは普段、当たり前のように存在するため、特に気にすることなく、目の前を素通りしていきがち。しかし、その“モノ”は、街にとって、私たちにとって欠かせない“モノ”だったりします。
素通りせず、足を止めてその“モノ”を見入ってしまう人たちも……。
そんな、街のなにげない“モノ”を「素通りできない」人を深掘りしました。
会社員の中島由佳(なかしま・ゆか)さんは、「ゴムホース」を被写体に写真を撮ってツイッターやインスタグラムに投稿し、ゴムホースの写真集やグッズを個人サイトやメルカリで発売しています。
水やガソリンなどの液体やガス気体を運ぶ器具……と改まった説明も回りくどい、町にあふれる“なにげないモノ”に、彼女はなぜ惹(ひ)かれるのか?
東京都内はだいたい巡ってきたという中島さんがまだ訪れたことがない街で、ゴムホースを探しながら話を聞こうと、本人のリクエストで旧中川エリアを歩くことにしました。