写真家として一本立ちする気はないそうですが「ゴムホースは“無意識に人が作ったアート”」と言う中島さんは、今後も活動を続けていきたいと語ります。
「街で撮ってきた写真を合成してつなげて、ものすごい長さのゴムホースにした作品を発表したこともあります。
写真撮影はあくまでも趣味の範囲でやっていきたいですが、(もしあるのなら)ゴムホースメーカーの業界誌の巻頭グラビアを飾ってみたり、製品カタログに載ってみたいです(笑)」
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これまで撮ってきた写真は2600枚以上で、指さしているのが最もお気に入りの1枚 撮影/岡利恵子
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マフラーも、腕を通せる穴が付いたゴムホースを思わせる仕様のモノを愛用 撮影/岡利恵子
ちなみに中島さんは、フムフムニュースにも登場していただいた電線愛好家の石山蓮華さんと親交があり、ほかに鉄塔マニアの加賀谷奏子さんと3人組ユニット「いい線いってる夜(よ)」を組んで活動しています。似たような趣味や考え方を持つ人々は、出会うべくして出会い、集まる。まさにジョセフ・マーフィーの「類友の法則」を体現しています。
(電線愛好家・石山蓮華さんインタビュー記事はこちら→「電線への偏愛が止まらない女優・石山蓮華と新橋駅前の飲み屋街で“電線映え”スポットを探してみたら」)
「私はゴムホースが気になって撮っていますが、そういう心の琴線って誰もが持っていると思うんです。人それぞれが楽しいなって思うモノを見つけてほしいですね」
人には何かしらの気になるモノがあると思います。もし現在、それがまったくないという方も、もしかしたら街を歩けば、心の琴線に触れる“なにげないモノ”に出合えるかもしれません。
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“巨大ゴムホース”に見立てた旧中川をバックに。「ゴムホースとは関係ないんですが、近所に住む巨大ブロッコリーを育てているおじさんに興味があるので、いつかお話を聞いてみたいです」 撮影/岡利恵子
(取材・文/松平光冬)