釣りユーチューバーにハマって
──父親になって変わった部分もありますか?
「そうですね。少し楽になったというのはありました」
──2020年にはベスト・ファーザー イエローリボン賞(芸能部門)も受賞しましたが、子育ても楽しんでいますか?
「楽しいことだけじゃないですよね。小さいときは可愛い、楽しいで済みますけど小学生になれば勉強も始まって、人間関係も始まってくるわけで。反抗期になったら言うこと聞いてくれませんから(笑)。
高校1年生の長男には、理屈で説明することをしていたら、理屈っぽいところが自分と似てしまって。だから、僕みたいな理屈っぽい女の子がいたら嫌だなと思って、下の女の子にはいろいろ言わないようにしています(笑)。たまには、叱ることもありますけどね(笑)」
──怒っている藤木さん、想像つきませんね(笑)。それでは今、生き方で大切にしていることは?
「やっぱり自分が楽しいって思ったことを、好きにやることかな。9年前くらいから釣りにハマっているんですけど。いろんな釣りを勉強している中で、釣りユーチューバーっていう人たちがいるのを知って。それまでYouTubeは全然見なかったんですが『釣りいろは』というYouTubeチャンネルをよく見るようになって。見ているうちに“これに出たい!一緒に釣りしたい!”って思って。こちらから申し出て、今、出まくってます(笑)」
──ご自分から出演オファーするとはすごい!(笑)ぜひ拝見します。プライベートで大切にしている時間は?
「ここ1年は、料理にハマってよく作っていましたね。それも、2021年のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』でフレンチのシェフ役をやって、その役作りがきっかけではあるんですけど。ドラマの撮影中は、ほぼ毎日、台所には立つようにしていましたね。家族や知人にふるまったりもします」
(取材・文/井ノ口裕子)
《PROFILE》
藤木直人(ふじき・なおひと) 1972年7月19日、千葉県出身。早稲田大学理工学部在学中に映画『花より男子』花沢類役に抜擢され、1995年デビュー。以降、フジテレビ系『ナースのお仕事シリーズ』、日本テレビ系『ホタルノヒカリ』シリーズなど数多くの話題作に出演。舞台では2008年に初舞台を踏み、その後出演した蜷川幸雄演出の『海辺のカフカ』ではワールドツアーを経験。蜷川氏の最後の演出作となる舞台『尺には尺を』では主演を務めた。1999年にシングル『世界の果て~the end of the world~』でCDデビュー。俳優活動と並行して音楽活動も精力的に行う。全国ツアーでのライブ本数は250本以上を数える。2022年7月には50歳記念のライブツアーを行い多くのファンが駆けつけた。そのライブを収録したDVD/Blu-ray『NAO-HIT TV Live Tour ver13.0~L-fifty-~』が12月21日発売予定。近年の出演作は、【ドラマ】『恋なんて、本気でやってどうするの?』(’22年)、連続テレビ小説『なつぞら』(’19年)、『グッド・ドクター』(’18年)【映画】『夏への扉-キミのいる未来へ-』(’21年)【舞台】『グッドバイ』(’20年)、『魔都や曲』(’17年)など。ラジオ『SPORTS BEAT supported by TOYOTA』(土曜10時~10時50分/TOKYO FMほか)メインパーソナリティ。
●公演情報
奏劇 vol.2 『Trio~君の音が聴こえる~』
【原案/作曲】岩代太郎
【脚本】土城温美
【演出】深作健太
【出演】三宅健 大鶴佐助 黒田アーサー サヘル・ローズ 藤木直人
【演奏】三浦一馬(バンドネオン) 西谷牧人(チェロ) 岩代太郎(ピアノ)
【日程・会場】2022年12月15日(木)~12月24日(土)よみうり大手町ホール(読売新聞社ビル)
公式サイト https://tspnet.co.jp/sougeki-2022
公式ハッシュタグ #奏劇トリオ