アニメーション映画『竜とそばかすの姫』に出演、『おさるのジョ ージ』も大人気
続いて2位は、'21年の長編アニメーション映画『竜とそばかすの姫』に登場する合唱隊のメンバー(森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世)が歌う「いざ、リラを奏でて歌わん(Alle Psallite Cum Luya)」。岩崎は、合唱隊の一員で医者である“中井さん”役で出演しており、本作は、40秒足らずながら5人の女性コーラスが非常に美しく響く。
「『竜とそばかすの姫』の劇中歌までこんなに人気だなんて! このレコーディングは、本当に大変でした。でも、森山良子さんが私たち全員のために練習の音源を用意してくださり、制作側も練習日を設けてくださったりしたので、たくさん一緒に練習し、最終的にはとても楽しかったです!
実は、細田守監督のご家族が『おさるのジョージ』のファンで、観てくださっていたようなんです。このご縁がオファーにつながったのかしら……」
ちなみに『おさるのジョージ』は、
「このアニメのおかげで、小さなお子さんたちにも知っていただけてうれしいです。昨日も電車に乗っていたら、大人の方がカバンにジョージのマスコットをつけていたんですよ。別の日にもお子さんが持っているのを街角で見かけて、あまりにうれしくて、思わずお母さんに“ありがとうございます”って声をかけちゃったこともあります(笑)。数年前、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに『おさるのジョージ』のアトラクションもできて、ベビーカーが並んでいるゾーンですが、大人が見ても感動すると思います!」
これだけ長く愛される秘訣など、この際だから尋ねてみた。
「この作品は、とても色鮮やかな黄色が使われているので、ディレクターからも“できるだけ華やかな声を出すようにしてください”と言われています。例えば、“ニンジン、大好き”というタイトルがあったとき、“ニンジンが嫌いな子にも、大好きという思いが届くように言ってください”と指導してもらったこともあります。『おさるのジョージ』は大人が見ても本当にすばらしい作品で、私の大きな財産となっています」