ホストとして大成功した秘訣とは? 憧れるのは、周囲よりも“理想の自分”

──降矢さんは実際、年間売り上げ5億2000万というとてつもない結果を出していますが、仕事で成功するにはどうすればいいと思いますか?

「どんな仕事でも、最低限やることって決まっているじゃないですか。絶対やらなきゃいけないことから、まず逃げない。あとは、根拠のない自信がすごく大事!」

──でも、仕事がうまくいかなかったり、変に時間があったりすると、マイナスなほうに考えてしまいがちなのですが……。

「暇なときは落ち込んでいるんじゃなくて、“時間があるからこれをやってみよう”って、常に何か変化を求める態勢にしていかないと、いい流れについていけなくなると思っています。好奇心から出会いや仕事のきっかけができたりもするし。だからやっぱり、根拠のない自信を持ち、何にでも興味を持って進化し続けるっていうことを、自分の中でいちばん大事にしています」

──成功したいなら、アクティブにいかなければならないのですね。

「逆に、日々のルーティンを決めてしまうと、そこから抜け出せなくなると思っていて。俺は寝る時間を決めていません。“明日は早いから早く寝よう”とか、“この時間だからもう仕事しません”じゃなくて、連絡が来たら何時でも対応します。例えば、24時間、絶対に電話がつながる水道屋さんがいたら最強でしょ(笑)。それと同じように、相手の希望を全部叶(かな)えられるかはわからないけれど、自分ができることは絶対にしてあげたいそういうことを積み重ねて、周りから頼りたいと思われる人間になりましょうっていうのが俺のポリシーです

──降矢さんにとって、憧れの人はいますか?

「憧れていたのはうちの社長の奈槻さん(降矢さんが所属する『冬月グループ』の代表取締役社長・渋谷奈槻氏)だけれど、どちらかというと誰かを追うよりも、“自分はこうなりたい”という理想を追い求めてきました。だって憧れているだけなら、むしろ追いつかないしね。“じゃあ、どうやったら理想の自分越えられるかな”って追いかけていたから、周りに目を向けている時間がありませんでした

──最近はSNSで他者の生活がわかってしまい、比べてしまうという悩みも聞きます。どうすれば周りが気にならなくなるでしょうか。

単純に、相手と比べる必要ってないんですよね。ただ、“いいな~”って思って、自分の原動力にすればいい。例えば、相手がブランドバッグを10個買える人間だとして、でも自分は1個も持っていないとします。じゃあ、まずは1個買えるようになる努力をすればいい。そうしたら世界が変わるかもしれない」

──降矢さんは、周りから妬(ねた)みを感じたりしませんか。

「感じないし、まったく何とも思いません。“勝手に言っていれば?”くらいの気持ち。それが悪口だったら、ほかの人が言われるよりも俺でいいか~みたいな感じです」

──どうしたら降矢さんみたいにメンタルを強くできますか?

「やっぱり、強気でいくこと。どんなに悪いことが起きていても、プラスに変えようとする言動をとれるかどうか。あと俺は、自分の調子が悪かったら、人のために動きます。そのとき、自分ができることを常に本気でやれるやつがカッコいいって思っているので」

妖艶さをまとったショットにとろけそう! 写真/tsubasa_works12
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 次々と引き込まれてしまう、カリスマホスト・降矢まさきの世界。インタビュー第2弾では、新人時代の苦労話や、ホストにハマってしまう女性の特徴についてなどお聞きしています。

(取材・文/池守りぜね)


【PROFILE】

降矢まさき(ふるや・まさき) ◎日本一のホスト。1989年、東京都生まれ。2021年に32歳でホスト史上最高の年間売り上げ5億2000万を達成する。「FUYUTSUKI-PARTY-/-KARMA-」に加え、今年7月に、盟友の姫乃昴とタッグを組んで完全新規店「FUYUTSUKI ―JP[W]1―」をオープン。現在、3店舗のプロデューサーとして昼夜、新宿歌舞伎町を駆け回っている。YouTube「まーくんTV」では、建築会社社長として、ホストとして得た自身の経営哲学や人材育成論などについて熱く語る。その超合理的な「自分を売る」技術は多くの経営者を魅了する。

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