高校生で転機! とある男子の強烈なdisによって変わった運命
現在では「コンプレックスを個性に」と発信している吉田さん、この考えに至るようになったのには、とあるきっかけが……。
「高校1年生のとき、クラスに毒舌な男の子がいたんです。その子がぼくの指を“男性のアレみたいだ”と言ってきて(笑)。反射的にめっちゃ傷ついたんですよね。
でも彼には、まったく悪気がないので、それを言われて傷ついてる自分が嫌でした。もっとテンポよく返したかったというか。そこに対して、“ポジティブに反応できる人でありたい”って思えたのがきっかけですね」
男子のひと言がきっかけで、“コンプレックスを隠すんじゃなくて、あえてオープンにしたほうがいい”と、自分の指を前向きに捉えるように。
「いじられてもネタにして返したいと僕は思ったので、バチ指を個性として捉えようと思いました。そうしたら周囲の人たちとも、よい付き合いができるようになった気がします。気持ち的にも楽になって、自分としてはそこでスイッチが変わりましたね。
身体との付き合いって長いから、改善できるポイントなら、改善すればいいと思うんですよ。僕の場合は、身体を鍛えることにしました。
指の影響で手が大きく見えてしまうから、手が相対的に小さく見えるようにしたくて。やっぱりこの身体と誠心誠意向き合って生きたほうが、人生単位で見たときに、ストレスが少ないのかなと思いますね」
(取材・文/桃沢もちこ、編集/本間美帆)