“好き”を押しつけない、佐藤さんのトイレ哲学

──佐藤さん自身の、トイレへのこだわりみたいな部分もお伺いしたいです。

ぶっちゃけ何でもいいと思っています(笑)。なんか、“ご自宅のトイレにこだわりはありますか?”とか聞かれること多いんですけど、ぜんぜん普通のトイレなんですよ。こだわりも、広くあるべきとか、小物はこれを置くとか、〇〇の洗剤を使ったほうがいいっていうのもなく、どのトイレも好きなんですよね。

 “うちのトイレはこんな感じですけど、佐藤さん的にどうでしょうか?”と聞かれることもありますが、好きにしたらいいと思っていて(笑)。“棚に小物飾りたいんですけど、どう思いますか?”と聞かれても、いや、飾ればいいんじゃない?みたいな(笑)。基本的にNG事項も何もないので、そんな堅苦しく考えなくてもいいと思っています

──佐藤さんなりのしきたりや、おすすめのトイレがあるのかなと思っていました。

「まあ、“メーカーのトイレを1基ずつ家に置きたい!”みたいな願望はありますけど、現実的じゃないですよね(笑)。各々のスペースなんだから自由にすればいい。清潔にしたほうがいいとは思いますが、掃除なんてそんなに時間もかかりませんし」

──トイレ掃除のおきてみたいなのもない?

「全然ないです(笑)。よく勘違いされるのが、“家はいつもきれいなんですよね?”とか、“潔癖なんですよね?”と言われるけど、全然そんなことなくて(笑)。比較的きれいな家だとは思いますし、汚れに触るのは嫌だなあとは思いますけど、許せないとかまったくないんですよ」

トイレへのこだわりを聞くと、「特にないです(笑)」と答えてくれた佐藤さん。自分のこだわりを他者に押しつけない信念のようなものを感じた 撮影/伊藤和幸

──ご自身の“好き”はしっかりしつつ押しつけない。マニアの鏡です……!

「そんなんじゃないです(笑)。でもたぶん、トイレが生活に密接にかかわっているからかもしれないですね。日常でみんなが使うものだから、使い方は各々がすべて正解ですし。汚すのはよくないとかは言わずともわかることですから」