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テレビゲームの象徴的な存在「セーブポイント」は、なぜわれわれの前から姿を消したのか?

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▲『ファイナルファンタジーVII』(1997年・スクウェア・エニックス)画像はPC版 写真はすべて筆者プレイ済みのゲーム画面より抜粋
目次
  • 古いゲームはセーブ自体が特別だった
  • とにかく便利すぎるオートセーブ
  • 心に残り、消えゆくセーブポイント

 昔のテレビゲームでは「セーブポイント」がありました。名前のとおり、その場所へ行くとセーブして進行状況を保存できるというもので、RPG(ロールプレイングゲーム)で特によく見られたものです。

 しかし、現代のゲームではセーブポイントが激減しています。なぜなら、自動的にセーブしてくれる「オートセーブ」が存在するからです。

 改めて考えてみると、ゲームの世界がいくらファンタジーとはいえ、セーブポイントというものは奇妙で不自然な存在です。そして同時に、セーブポイントはとてもアイコニックで懐かしい存在です。はたしてなぜ、消えてしまったのでしょうか?

古いゲームはセーブ自体が特別だった

 そもそも、なぜ古いゲームにはセーブポイントが存在したのでしょうか。その理由はいくつかありますが、チェックポイントとしての意味合いが大きかったと考えられます。

 たとえばRPGにおいて、ダンジョンを乗り越えたあとにセーブできるようになっていれば、それはクリアした人のためのチェックポイントという役割になっているわけですよね。あるいは、ボス戦前にセーブポイントを用意して、そこまでの道中をやり直さなくてよいようにもできます。

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の「ロンダルキアのほこら」のように、セーブポイントとは難関を抜けた先の休憩所であり、ひとつのフェーズのクリアでもあったと考えられます。

 また、詰み(※)防止の意味もあったと思われます。どこでもセーブできる仕様にすると、後戻りできない状態でセーブして詰み状態に陥(おちい)ってしまいます。『ロマンシング サ・ガ』シリーズなどはいつでもセーブできるため、詰む可能性が高いゲームでした。

※詰み:ゲームにおいて、何をしてもクリアできなくなる状況に陥ること

 いずれにせよ、昔のゲームではセーブポイントを特別なものにする意味があったわけです。そうなるとセーブできる箇所は重要になるので、わかりやすい「セーブポイント」が存在したのでしょう。

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