タイの俳優たちから見た日本のファンに対する印象
タイ人俳優のファンミーティングやイベントでの通訳を担当する高杉さんから見た、彼らの様子はどのような感じなのだろうか?
「通訳業務以外で、俳優さんと話をすることはほぼないので、ファンミーティングやその前後に行われる雑誌などの取材で、素顔が垣間見えます。タイの俳優さんの、ほぼ全員が言っているのは、“日本人のファンはみんなかわいい!”ということです」
タイ人俳優はファンとの距離が近いのが特徴で、SNSで交流したり、ファンミーティングで直接会話したりすることもしばしば。タイ人女性ファンは少々強引な人も少なくないという。
「ファンミ(ファンミーティング)や取材時には、“日本のファンは僕たちのことを尊重して、少し離れたところからはにかんで見てくれている”“最前列にいるファンが、オペラグラスで僕たちを見ていたのがかわいい”“手作りのボードにタイ語で、一生懸命にメッセージを書いてくれるのが嬉しい”などと、よく言っていました。
それはファンサービスで言っているのではなくて、本当にそう思っていて、日本のファンのことをすごく好意的に受け止めています。神様かよ! と言いたくもなります(笑)」
だからこそ、高杉さんも彼らの言葉をできるだけそのままファンに届けたいと思っている。
「タイ語でナーラックといえば、かわいいという意味ですが、“素敵です”と訳す人もいます。それでも間違いではないのですが、好きな俳優さんに“かわいいね”と“素敵だね”のどちらを言われるほうが嬉しいですか?
また、彼らがナーラックを5回連呼したら、私も同じ回数だけきっちりと“かわいい!”と言うようにしてるんです」