深さ数千メートルの海底で見つかることも

 これまでに5000種もの片手袋の写真を撮ってきたという石井さんは、片手袋をチャート式に3段階に分類し、体系化しています。

 第1段階では、軍手やゴム手袋などの作業用、ファッション用、子ども用など、使用する「目的」別で分け、第2段階の「過程」では、落ちたままの「放置型」と、誰かに拾われて目立つ場所に移動する「介入型」に大きく分けることができるといいます。

「介入型でいえば、ガードレールに挿してあったり、フェンスに引っかけてあったりするのがそうです。落とし物ではあるのですが、厳密に言うと“落とした手袋を誰かが拾ってあげた”となります

左・「介入型」の典型例ともいえる、三角コーンに刺さった片手袋。右・片手袋発生率がもっとも高いという高速道路 写真提供/石井公二さん

 そして第3段階では「状況・場所」に分類。ゴミ捨て場や、工事現場や倉庫といった作業地帯で軍手が片方だけ落ちているというのは想像しやすいと思いますが、「都心から離れた幹線道路や高速道路なども、運送用のトラックが走る関係で特に多いですし、数千メートルの海底で見つかったりもしています」

 ちなみに、落とし物として警察に手袋が届けられる件数も、年間何万枚にもなるとか。

「軍手を届け出る人もいるようです。警察のほうでも、手袋が両手なのか片手だけなのかをちゃんと分類して保管していますよ

片手袋の実態がひと目でわかる分類図 写真提供/石井公二さん