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バラエティ

40年の歴史に幕を下ろした『タモリ倶楽部』からのメッセージ。タモリさんに教わった“好き”を楽しむためのコツ

SNSでの感想
タモリさん(2016年撮影)
目次
  • だんだんとコンプライアンスを意識していたのを感じた
  • 「もう自分で見つけられるでしょ」という番組からのメッセージ
  • 空耳アワーはタモリさんだから成立した
  • タモリ倶楽部から学んだ「真に自由な生き方」

 1982年から日本のディープな深夜を盛り上げてきた『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が、3月31日を持って幕を下ろす。タモリさんご自身は「いや、なんてことないただの1日だよ」なんて飄々(ひょうひょう)とおっしゃいそうだが、ファンとしては「バラエティ史における大きな変化だ」と言いたくなる出来事である

 そんな歴史的番組の人気コーナー「空耳アワー」を番組開始から終了までデータベース化し続けた、空耳アワー研究所所長の川原田さんへのインタビュー。後編では番組終了にあたって感じていること、空耳アワーの観点から感じたタモリのスゴさについて語っていただいた。

【前編→『タモリ俱楽部』空耳アワーをまとめ続けて3500曲。名物研究家が語る神曲は?

だんだんとコンプライアンスを意識していたのを感じた

──前編では川原田さんが「空耳アワー辞典」をまとめ始めるに至った経緯を教えていただきましたが、やはり1992年の初回放送をリアルタイムで見たのがすごいなぁと思います。

「もともと空耳アワーより先にタモリさんが好きだったんですよ。それで『タモリ倶楽部』は見ていたんです」

前編でも紹介された「空耳アワー辞典」(作・川原田さん)

──そうなんですね。実は私もここ10年くらい毎回録画予約していたんですよ。空耳アワーでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(※)の空耳が印象深くて……「ナゲット割って父ちゃん」とか(笑)。

※レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン:アメリカ合衆国のロックバンド。社会派のメッセージを含んだ楽曲が特徴。空耳アワーでは3回連続グランプリを受賞している、番組の代表的な存在。

Rage Against The Machine - Killing In the Name (Official HD Video)。
1分30秒からの「Now you do what they told ya……those who died」が「ナゲット割って父ちゃん……どうすんだい!」に聴こえる。

「おもしろかったですよね。あのバンドはかなり社会派ですよね。ちょっとギャップが大きすぎて“番組で取り上げていいのかな?”と思っちゃいました。

 ただ原曲の重々しいテーマを空耳として軽快に笑い飛ばす感じが、番組のテーマに合っている気がしていましたね」

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