もし、口にしたり、頭の中で思ったりしただけで、「脳の成長を止めてしまう言葉」があるとしたら……。ちょっと怖いと思いませんか?
しかも、その言葉が、決して特別な言葉ではなく、あまり意識することなく、普通に使ってしまいがちな言葉だとしたら……。
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム社)などのベストセラーがある脳科学者の西剛志(にし・たけゆき)氏によると、口にしたり、考えたりしただけで「脳の成長を止めてしまう言葉」は実際にあるのだとか。
今回は、西氏が指摘する、「脳の成長を止めてしまう、代表的な3つの言葉」と、うっかり使ってしまったとき、脳のリカバー方法についての話です。
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脳の成長の鍵を握る「脳内トーク」
ここで、いきなり質問です。
「あなたが人生で、最も多くの回数、会話をしている相手は誰でしょうか?」
えっ、親ですって? 違います。
長年結婚しているからパートナー? それも違います。
兄弟? 幼なじみの親友? いえいえ、どれも不正解です。
答えは「あなた自身」!
朝起きて、「まだ眠いな」「今日も会社か」「いい天気かな?」「今日は、朝イチで会議があったっけ」などなど。口には出さずに頭の中で思うだけでも、これらは全部、“自分から自分へ話しかけている会話”です。
この“自分との会話”は、1日に何万回にも及ぶこともあるといいます。
西氏は、この“自分との会話”を「脳内トーク」と呼び、その影響力の大きさを、ご自身の著書『世界一やさしい 自分を変える方法』の中で語っています。
まず、その著書から「脳内トーク」で使ってしまうと「脳の成長を止めてしまう危険な言葉」のベスト3(ワースト3?)を紹介しましょう。