脳の成長を止める、危険な3つの言葉は?
使うと脳の成長を止めてしまう、NG「脳内トーク」の代表は次の3つです。
●脳の変化を止めてしまう言葉①:「わからない」
ひとつめのNGワードは、「わからない」です。
西氏によると、この「わからない」という言葉は、脳にとってはとても危険な言葉なのだとか。
その理由は、「わからない」と言った途端に、脳が思考を止めてしまうから!
言われてみれば、思い当たります。
人から意見や感想を求められて、「わかりません」と答えてしまったら、それ以上は相手から何も聞かれないし、自分自身、それ以上考えもしませんよね。
脳内トークも同じ。
「電子メールとかSNSとか、よくわからないな」
「英語がわからないから、アメリカには住めないよ」
「マーケティングのことはわからないので、ただ、一生懸命に売るだけだ」
「わからない」と思った瞬間、そのことについて学ぼうとか、理解しようという思いが消えてなくなり、脳が諦めモードに入ってしまいます。
これでは脳の成長が止まってしまうのも道理です。
●脳の変化を止めてしまう言葉②:「できない」
これも、言った途端に、脳が思考することを諦めてしまう言葉とのこと。
「いい提案だけど、ウチの会社ではできないね」
こう言ってしまったら、もう改善の道は断念ですよね。
ちなみに西氏によると、世界の偉人と呼ばれる人たちは、共通して「できない」と言わないとのこと。
もっとも有名なのはナポレオンです。彼のもっとも有名な名言、「吾輩(わがはい)の辞書に不可能という文字はない」は、まさに、できないという言葉を自分の人生から排除する宣言のような言葉だったわけですね。
●脳の変化を止めてしまう言葉③:「知っている」
“えっ? この言葉もダメなの?”そう思った方も多いでしょう。この言葉が、脳の成長を止めてしまうというのは、少し意外で盲点だと思います。
どういうことかというと、「ああ、それはもう知っている」と思った瞬間に、脳はこれ以上学習する必要はないと判断して、思考を停止してしまうということです。
うまくいく人たちは、総じて謙虚です。一見知っている話も、「それはもう知っている」と決めつけずに、最後まで聞いてみる姿勢があります。
かつて「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助(パナソニック株式会社創業者)さんは、全国の店長会議のときに、知っていることでも、初めて聞く話のように傾聴していたそうです。
そうすることで、「知っていると思って聞くと見過ごしてしまう問題点」にも気づくことができ、学びになると考えていたといいます。
いかがですか?
3つとも、ついつい使っていませんでしたか?