晴と天馬くん、どっちといたほうが幸せ? 考察も楽しい!

 いわゆる“当て馬”と呼ばれるキャラに惚れがちな私。

 ドラマ『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)ではもちろん中沢涼太(間宮祥太朗)、『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)も樋口拓也(赤楚衛二)、映画『溺れるナイフ』(2016年)では大友勝利(重岡大毅)……と、ずっとヒロインに選ばれないほうを推してきました。

 なので、もちろん『花晴れ』も天馬くん一択! と思っていた。ただ、第9話を見たとき、ちょっと揺らいでしまったんですよね。

 第9話、江戸川音(杉咲花)はいろいろあって晴と天馬くんに「ひとりにして」と言いました。天馬くんは、「うん、わかった」とすんなり帰っていったけれど、晴は「泣いてる女をひとりになんかできるかよ」と寄り添ってくれた。

 晴の“勝ち”が確定したのは、この瞬間だったと思うんです。面倒くさいかもしれないけれど、「ひとりにして」は“ひとりになりたくない”の意味だったりする。それに気づいた晴、さすがすぎません?

 ただ、“音はどっちといたほうが幸せになれるのか問題”についての結論はまだ出ていない……。当時の私は、「天馬くんのほうがどんなときも冷静だから、天馬くん!」と思っていたけれど、今は晴のまっすぐさがまぶしく見えたりして。

 年齢を重ねて見返すと、また違った解釈が出てくるので面白いです。みなさんは、どっち派ですか? ご意見をお聞かせください〜!

(文/菜本かな、編集/本間美帆)