マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになり、実質的なマスク解禁から、早くも2か月がたちました。
実態としては、マスクをつけている人の割合がまだまだ多いようですが、IT企業の調査(リーディングテック社によるマスク着用の調査)によると、“顔を見られるのが恥ずかしい”という理由が、女性を中心に約3割を占めています。
しかし、実はマスクをつけることで、「人との出会いや、ビジネスチャンスを逃している」と話すのは、テレビ番組などでご活躍している、印象評論家・美有姫さん。
今回、美有姫さんに「マスク依存」から抜け出す方法や、その利点について伺いました。
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コンプレックスと準備不足をごまかしてくれる「マスク」
──感染予防の理由がメインではありますが、マスク着用が個人判断に委ねられるようになっても、まだまだマスクをつけている人が多いと、先日ニュースで取り上げられていました。マスクを外さない人々の深層心理について、ふたつの理由があると言います。
「ひとつめは、“準備不足の習慣化”です。例えば、顔のひげを剃るとか、メイクをするとか、いままでなら人と会うときには準備していたことが、マスクをすればやらずに済む。簡単に気が抜けるようになりました。
ふたつめは、“コンプレックスの隠蔽化”です。ニキビやしみ、歯並びなど、自分がコンプレックスに感じていたことを、マスクがあれば覆い隠せることに気づいてしまったことです」
特に、オンラインでの打ち合わせや授業で、自分の顔を目にする機会が増え、「よりコンプレックスな点を意識をするようになった」と言います。