VALORANTの世界大会が日本で開催決定

キャスターとして今や引っ張りだこのOooDaさん。「OooDaさんの実況だから観たくなるんだよな」という声も多く上がる存在になった

──そんな活躍もあって、ついに2023年12月にVALORANTの世界大会が日本で開催されることが決まりました。横浜アリーナで発表された際、OooDaさんがステージ上で号泣されていた姿が印象的でしたね。

今までカメラの前で泣いたことはなかったんですけどね(笑)

 実は配信で実況をしているときも、選手の悔しそうな顔などを見て感極まって泣いてしまうことはあるんですよ。でもキャスターとしてちゃんとしなきゃいけないので、カメラが戻ってくる前に泣き終えて、感情を押し殺して喋っているんです

 でもあのときはステージ上だったし……我慢できなかったですね。横浜アリーナにいっぱいのお客さんがいて、ドカーンと盛り上がっているのを見て、自分を含めてFPS界隈のみんなが苦労してきた思い出が一気にフラッシュバックしました

──どんな思い出が蘇ってきたんですか?

「僕がバイトをしながらキャスターをしていたころって、海外では既にデカい会場で大会が催されていて、選手のパフォーマンスを実況が伝えて、いっぱいのお客さんで大声を出して盛り上がっていたんですよ。

 それを5人くらいの小さいコミュニティで実況してなかった当時の僕は配信で見ていました。それで“いつか日本で大きな大会が開催されて、日本チームが活躍して、みんなで盛り上がれたらいいな”って思ってたんですよね。

 横浜アリーナの大歓声を聞いた瞬間に、その夢がぶわぁっとフラッシュバックしてしまって……。“ついに現実になったんだな”って。必死に耐えようとしましたけどね。ダメでした

──OooDaさんと同じく、昔から日本のFPS界隈をリードしてきた岸大河さんも「頑張ってきてよかったな」と号泣されていました。

「そうですね。本当に僕らは各ゲームタイトル、選手たち、運営の皆さんに夢を見させてもらっているな、と思いますよ

 だって、大阪でも東京でも引きこもってゲームばっかりしてた僕が、横浜アリーナ・さいたまスーパーアリーナのステージで喋らせてもらってるわけですからね。これは現実なのかっていう……。いろいろと逃げてきた僕ですが“本当に好きなもの”って続くんだな、とあらためて感じますね

──それは本当にOooDaさんが自分に正直に好きをまっとうした結果ですよね。日本でここまで急速にe-Sportsが浸透したのは、選手の皆さんはもちろんですが、キャスター陣の方が熱量を持って伝えてくれる点が大きいと思います。

「そう言っていただけるとありがたいです。これからも“ゲームって見るのもやるのも楽しいよね”ということを楽しみながら伝えたいですね。選手の“勝ちたい、戦いたい”という"熱"を視聴者の方と共有できたらと思います

 その結果、いつか野球やサッカーのようなメジャースポーツと同じようにe-Sportsを多くの方に知っていただけたら嬉しいです。もっともっと盛り上がっていくと思いますので、普段はゲームをしない方にも、ぜひ見てほしいですね」

(取材・文/ジュウ・ショ、編集/FM中西)