スペックが高くなくても気遣いができれば逆玉の輿も!?
──例えば、逆のパターンで非ハイスペックのほうが成婚が早いっていうのは?
「昔いました。学歴も高くないし容姿も普通だけど、女の子に対してすごく気遣い上手な方がいたんですよ。成婚もかなり早かった。
逆に、そういう方は高学歴でお金を持っている女の子から愛されることが多いんですよ。この人めちゃくちゃ気を遣える! 私に持ってないものを持ってる! って」
──そういうパターンもあるんですね。やっぱりスペックじゃなくて大事なのは思いやりや気遣いですね。
「本当にそうなんです。普段の生活でも言えることで、例えば、上司とラーメンを食べていて、水がなかったら入れてあげるとか。ドアの向こう側に人がいたら“どうぞ”と、ひと言かけて開けてあげるとか。容姿が優れていなくても、学歴がなくても、気遣いができる人は多くの人にモテますよ」
──ちなみに、バチェラーに愛されるためには、どうしたらいいかアドバイスを教えてください!
「具体的にはバチェラーはお嬢様系が好みなんです。バチェラーと結婚したいなら、ぼくは銀座のクラブで修行すべきだと考えています」
──どうして銀座のクラブなんですか?
「高級クラブに訪れるお客様が、バチェラークラスの、いわゆる家柄のいいお金持ちの人が多いからです。クラブで働く女性は、夢や野望を持っている方が多く、(事業資金や留学費用を稼ぐ、女優・声優希望など)そのための自分磨きを怠らない。
経営者からノウハウなどを聞き出し、自分のものにします。会話ひとつにしても、相手のことを考えて話ができるんですね」
──なるほど。たしかに会話術なども含め、学べることが多そうです。
「中には、会話の勉強をするために働くMARCH(※)や国立大卒も多いのです。バチェラーを射止めるなら、“経営者やお金持ちがどのように振る舞うのかを研究するのがいちばん”です」
※首都圏の難関私立大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の通称。
いないと思っていたバチェラーは実在していましたね。
でも、やはり現実は全然スマートじゃなかったり、相手に対しての要求が非常に多かったりと、マイナス要素が多かったです。
補足ですが、上記に当てはまらないバチェラーも、ごくまれにはいらっしゃるそうで。その場合、どこか抜けてる天然体質で、けれども憎めない。周りから愛されるタイプの男性なんだとか。いわゆる“母性本能をくすぐる”タイプです。
そういう方は、申し込まれたら選り好みせず、選んでもらったらすぐに受け入れて、相手としっかり向き合うそう。
やはり、成婚がすぐに成立しない人は、申し込まれたら申し込まれた分だけ、「もっといい人がいるかも!?」となかなか決められないそうですよ。
でもそれは、バチェラー問わず、どんな人にも言えることですよね……。
(取材・文/桃沢もちこ、編集/本間美帆)
【PROFILE】
横井 睦智(よこい・むつとも) ◎1971年生まれ、岐阜県出身。オタク専門婚活戦略コンサルタント。2012年、日本で初めてオタク・腐女子に特化した結婚相談所・ミューコネクト株式会社を起業。年間相談件数800件以上、入会から11か月以内での成婚率80%の実績を上げる。2016年から2018年にかけて、所属団体にて3年連続で成婚率最優秀の成績を残し、2018年は全国で第3位にランクイン。現在は東京・大阪・名古屋を中心に活動。取材や講演などさまざまなメディアに露出する。著書には『オタク婚活はじめます』(すばる舎)、『ガチオタが1年で結婚できたわけ』(デザインエッグ社)がある。