警視庁広報課が尽力したピーポくんの普及活動
現在、ピーポくんやピーポくんファミリーは、交通安全運動や防犯活動などの各種行事、広報啓発ポスターや広報動画などで幅広く活躍しています。
YouTubeの警視庁公式チャンネルを見ると、ピーポくんファミリーが登場する「ピーポくんアニメーション」が。子ども向けの「警視庁PRビデオ」では、ピーポくんとピー子ちゃんが警察のさまざまな仕事を教えています。
また、警視庁広報課のTwitterアカウント(@MPD_koho)では、施策やイベント情報も発信中。ピーポくんの活躍ぶりや着ぐるみ姿を見ることができます。
【サイバー攻撃対策センター】3月28日(火)、秋葉原駅前で「家庭用ルーターの不正利用防止」を呼びかけるキャンペーンを実施しました。下記URLから配布したリーフレットをダウンロードできます。サイバーセキュリティ啓発にご活用ください。#警視庁 #ルーター #注意喚起 https://t.co/nHStMWfi3c pic.twitter.com/ynIDNDFXi1
— 警視庁広報課 (@MPD_koho) April 5, 2023
このように、今はさまざまな形でピーポくんの活動を知ることができますが、ピーポくんが誕生した昭和の終わりのころはどのようにしていたのでしょうか。新しいシンボルマスコットを知ってもらうために、広報課が行っていた取り組みを聞いてみたところ“普及作戦”という言葉が出てきました。
「“ピーポくん普及作戦”として、ピーポくんのぬいぐるみを交番の見張り所に置いて一般の人の目に触れるようにしたり、女子高校生に交通安全のチラシと一緒にピーポくんのマスコット人形を配布したり。シールやバッジを作成して子ども向け雑誌の懸賞品としてプレゼントもしていました」
地道な普及作戦によって、少しずつ嬉しい反応も聞こえてきたといいます。
「『かわいい、欲しい、とてもいいですね』『警察の“堅い”というイメージをピーポくんが和らげていますね』などの高評価をいただきました」
ピーポくんの存在が、警視庁に親しみを持つきっかけになる人もいるのです。
ピーポくんが誕生し、長い年月が過ぎました。時代は昭和から平成、令和へと移り変わりましたが、ピーポくんの役割は今も昔も変わりません。
「これからも“都民と警視庁の架け橋”として、交通安全や各種防犯イベントで活動していきます」
ちなみに、警視庁管内の江東・鮫洲・府中の3か所の運転免許試験場と京橋にあるポリスミュージアム(警察博物館)では、ピーポくんグッズを購入することができます。
「ポリスミュージアム(警察博物館)」は、警視庁の歴史や活動の紹介のほか、ミニシアター、交番疑似体験などの各種体験を通じて、警察の仕事や身の回りの安全について楽しく学べる施設です。
これまで何気なく目にしてきたピーポくん。ピーポくんの誕生の背景や活動内容、かわいらしさを入り口に、交通安全や防犯への意識を高めてみてはいかがでしょう。
(取材・文/鈴木ゆう子)