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【朝ドラ『らんまん』ここが気になる#8】イケメンの竹雄、オタクの寿恵子。キャラ描写に「今どきっぽさ」が表れる理由

SNSでの感想
『らんまん』竹雄役の志尊淳と、寿恵子役の浜辺美波
目次
  • 脚長=カッコいい、は昭和以降のイケメン基準?
  • 「稼がない万太郎を愛する寿恵子」を肯定するためのオタク設定

 『らんまん』第8週、万太郎(神木隆之介)は寿恵子(浜辺美波)との会話をヒントに、図鑑作りを思い立った。「大学も教授も関係ない、一生かける、わしの植物学!」と盛り上がっていた。だけど万太郎の頭上には、「大学も教授も関係ある」暗雲が垂れ込めている。

 暗雲を知らせてくれたのは、画工の野宮(亀田佳明)。「ひとまず安泰じゃないですか。教授の役に立つうちは、ここにいられますから」と低い温度で万太郎に告げる。田邊教授(要潤)にスカウトされて教室に通うようになった人で、次にはこんなことを言う。「この教室では植物を愛することより、もっと大事なことがある。逆らってはいけませんよ」。

『らんまん』で東大教授の田邊彰久を演じる要潤 撮影/吉岡竜紀

 はい、ここでご報告。田邊のこの感じ、私、前回に予想しました。「君を歓迎する」が「君を利用する」に聞こえると書いたら、そのとおりに。40話で田邊が、万太郎の描いた植物画をちゃっかり自分のものにした。「Can I have this illustration?」「Of course」。万太郎、甘すぎる。

 幸吉(笠松将)の続投を予想した高知編で、見事にはずしてからのリベンジ。以上、報告終了で、今回は「『らんまん』は明治の話なのに、ちょいちょい“今どき表現”が入る」について考える。まずは37話、万太郎が長屋の差配・りん(安藤玉恵)を、西洋料理店に招いたシーンから。

 りんは、万太郎が大学で仲間はずれにされていることを見抜き、よそから来る人間は怖いのだと話す。万太郎は玄関からでなく、いきなり縁側から上がり込んだ。泥棒か、お隣さんか、福の神かわからない。そう言って上手に「行動変容」を促していく。「理想の上司(女性)」第1位は水卜麻美さんでなく、りんさんではないだろうか

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