「UFO」の脚上げは進化中! '90年代の“ある変化”を機に新たな振付を採用
そして、Spotify第2位と第3位には、「UFO」と「サウスポー」が200万回前後の再生回数で並んだ。2作とも、レコード売り上げも150万枚前後のメガヒットとなっているので、これは順当な人気といえるだろう。
「UFO」は《地球の男に あきたところよ》という決め台詞も、全身スパンコールの衣装も、空飛ぶ円盤がひょっこり現れることを表現したという“ユッフォー!”の振りも、どれもインパクト抜群だが、再結成後は、ふたりのボーカルがますますパワフルになっていること、そして間奏部分での脚上げが、ますます高くなっていることが話題となっている。そのことをケイに伝えると、テンションが一気に上がった。
「はい!! みなさんからも褒めていただいています! 当時は新人なので、舞台のスペースが限られていたものの、“(こんなに狭かったら)できません”なんて言えないし、ひどいときなんて、ふたりが前後にズレないとぶつかっちゃうくらいで。でも今はスペースもあるし、何より再結成するからには “あの当時よりもすごいよね!”と言っていただきたいので、努力を重ねて元気をアピールしています。“ああ、昔のほうがよかったよね”なんて言われるくらいなら、やらないほうがいい。だから思う存分踊れるように、お互いが腕を広げてもぶつからないくらいまで距離を取って歌っています。だからこそ、あの脚上げもできているんです」
さらに“脚上げ”について詳しく尋ねると、
「'90年代あたりから、腰をクイって上げる本来の振付けをすると、必ず腰わきがつってしまうようになっちゃって。だから、それを避けるために脚上げをし始めたのがきっかけです。当初、ミー(根本美鶴代、現・未唯mie)にも“振りがちょっと違うんじゃない……?”と指摘されて、“ごめん!”って理由を説明したところ、納得して合わせてくれるようになりました。
そして、実はステージで履くブーツはとても重いので、脚を勢いよく上げると遠心力が働いて、すごく高く上がるんです。土居先生がご存命なら、注意されるかもしれませんけどね(笑)」
とのこと。まさに怪我の功名と言えそうだ。