福士さんが体感した海外と日本の現場の違い

──海外での撮影を経て、福士さんが俳優として触発されたことや、吸収されたものを教えてください。

 やはり英語でお芝居をしたことが一番大きいです。同じお芝居でも、日本語と英語だとまったく違うなと思ったのと同時に、実は自分に合っていると思えることもあったんです。

 日本だとボディーランゲージはかなり少ないので、作品の中でも動きが少ないというか。でも、僕は自然とボディーランゲージが出てしまうタイプなので、大きな動きをしてもなじむという部分は、海外に合っていると感じられた点かなと思います。

 それに、海外ではお芝居によりリアリティを求められるんです。日本だと、リアルよりも少し誇張されたお芝居を要求されることもあるのですが、今回は「本当に自分が感じるままを表現してほしい」と言われました。そこは難しい部分でもありましたが、慣れるとすごく心地よいと思いました。