時がたっても賞賛され続けるピンク・レディー。「生きていてよかった!!」
そしてケイは、年内には増田惠子としてのソロLIVEも行う予定だ。
「'22年7月に出したアルバム『そして、ここから…』で歌った5曲の新曲は、さらに歌い込んでいるので、この1年間でどれだけ成長したかお見せできると思います!」
最後に、ピンク・レディーの楽曲が、これだけ聴かれていることについて、改めて尋ねてみた。
「こうして(映像ありきではなく)音だけでも人気があるということは、歌手としての魅力も、やっと伝わったんだ! って感じられて、うれしくなりますね。
そしてファンのみなさんからは、特に解散後、“歌だけじゃなく、ピンク・レディーの世界観が可愛らしかった”って言われます。セクシーな衣装を着ていても、いやらしさがなくてカッコよかったって。時がたてばたつほど、そのように言ってくださる方が多いので、生きていてよかった!! って思いますね」
ピンク・レディーは、当時の子どもたちに大きな人気を得て、しかも、あまりにも高速で時代を駆け抜けたため、ともすると、“大人の鑑賞に堪えない作品”と大いなる誤解を受けていたかもしれない。しかし実際には、こうして音楽でも映像でも完成度の高さが語り継がれており、それはピンク・レディーのふたりが何度かの再結成を経て、その魅力をアピールし続けた功績も大きいであろう。
その姿は、たとえ周囲に自分をよく思わない人がいようとも、自らを信じて進んでいくことで徐々に誤解を解いていって、真実をアピールしていく、ということに日々奮闘している人たちにも、大いに勇気を与え続けている。
(取材・文/人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)
【PROFILE】
増田惠子(ますだ・けいこ) ◎1957年、静岡県生まれ。'76年にピンク・レディーとして「ペッパー警部」でデビュー。「UFO」「渚のシンドバッド」ほか数々の人気曲で一世を風靡し、'81年に解散。同年11月、中島みゆき作詞・作曲の「すずめ」でソロデビューし40万枚の大ヒットに。その後、女優として映画、ドラマでも活動。'11年にはピンク・レディーが再始動し、全国22か所でコンサートを開催、翌年'12年にはソロ・デビュー30周年記念アルバム「カラーズ」を発売。10年後の'22年には40周年記念アルバム「そして、ここから・・・」を発売した。現在も歌手活動をはじめ、テレビ番組、ラジオ番組への出演など、精力的に活動中。
◎増田惠子 公式Instagram→https://www.instagram.com/keiko_masuda_official/
◎ピンク・レディー 公式Twitter(ビクター)→@PinkLady_VICTOR
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