舞台は劇場に行ったからこそもらえる刺激や感動がある

──いい意味での裏切り、といったところでしょうか。楽しみです! さて、中村さんは今作で初舞台ということで、共演者の方々から何かアドバイスはありましたか?

 初めてだからといってこちらに気負いさせるようなことはなくて、みなさんフラットに接してくださっています。私は舞台のことは何もわからないですけど、稽古ではその時感じたことを大事にしようと思うので、皆さんとの距離も少しずつ縮めていけたらいいなと思います。
共同生活をしながら近すぎず遠すぎず、といった距離感のお話でもあるので、そこも大事に演じられたらと思います。千穐楽を無事に迎えられたら、美味しいお酒をみんなで飲みたいですね。
 
──舞台の魅力や面白さをどんなところに感じますか。

 友人が出演している作品は、何度か観に行っています。舞台はお芝居を生で見られるので、もう普通のお客さんとして見ちゃいますね。それが友人の舞台だと、より刺激をもらうんです。劇場に足を運んだからこそ得られる感動は、とても楽しいなと思います。

中村アンさん 撮影/樋口涼

──私も、舞台は演者さんの生きるエネルギーを直にもらうので、毎回見終わったあとは酔っぱらったような感覚になるんです。

 それは面白いですね(笑)。でも、本当にそれだけのパワーがありますよね。舞台って映像とはまた違う発信の仕方をするんだなって思います。その加減がまだ私にはわからないけど、今作はリアリティのあるお話なので、これからの稽古でつかめたらいいなと思います。