2人目の恩人は大谷翔平選手

 発売日にブレイクし、増刷にもなったものの、発売後、数か月もたつころには、少しずつ売上ランキングの順位が下がっていきました。

 普通なら、そのままアマゾンの売上ランキングから姿を消し、私は「1冊だけ本を出したことがある、ただの会社員」で終わったことでしょう。

 しかし、ここでまた奇跡が起こります。発売3か月後の2013年1月。『スポーツ報知』の紙面に、次のような内容の記事がデカデカと載ったのです。

“昨年のドラフト会議で日本ハムに指名されたゴールデンルーキー、大谷翔平が、プロ入り初のキャンプに、1冊の「考え方紹介」の本を持ち込み、一流を目指す!”

 当時、まだ日本ハムファイターズの新人選手だった大谷選手が、プロ入り初のキャンプに、たった1冊だけ持ち込んだ本が『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』だというのです。

 実は、大谷選手と仲のよいスポーツライターの方が、偶然にこの本を読んでくれて、プロ入り間近の大谷選手に「この本、面白いよ」とすすめてくだったのが事の真相。

 理由はどうであれ、その新聞紙面には本の表紙がバッチリ載っていて、記事が掲載された途端、アマゾンの売上ランキングはまたしても急上昇! そのまま消えるはずだった同書は、ふたたび息を吹き返すことになったのです。