緊急事態宣言で幕開けした2021年。
そのなかでの東京五輪開催、岸田内閣誕生、眞子さま結婚、大谷翔平選手の満票MVP、藤井聡太竜王の最年少四冠、そして緊急事態宣言解除……なんとも気忙しい1年だった。
芸能界では、星野源&新垣結衣の逃げ恥婚、活動休止中の嵐メンバーの櫻井翔と相葉雅紀のW結婚発表、菅田将暉&小松菜奈の“戦友”婚とおめでたニュースが続出。俳優やアイドルの推し活も盛んに。
そして、2021年のヒット商品では、やはりステイホームの巣ごもり消費が中心に。
“おうち時間”増でヒットアイテムも変化
「お出かけできなかった今年は“おうちで楽しむ、少しよいもの”というのがヒットアイテムのテーマだったように思います」(ヤフー広報・秋澤さん)
たしかに、高級調理家電やボードゲーム、Nintendo Switchや美容家電など、高価でもおうち時間を楽しむためのアイテムが売れに売れた。住居用洗剤やホームフレグランスの消費拡大も同様の理由だ。
そんなたくさんの“ヒット”の中から、アンケート調査をもとに編集部が独自に選んだヒット番付。今年を振り返りつつご覧あれ!
※各コメントは、アンケート回答者およびヤフー広報・秋澤さんと編集部スタッフで構成。
心の癒やし部門
★ハマったドラマは『日曜劇場』
日曜劇場は多彩なドラマをぞろえてハマり度高し。『ドラゴン桜』は熱いセリフと体温高めの演技が好評。会議、会議で展開が遅い『日本沈没』は有事の人間模様を活写。救命の倫理を問う『TOKYO MER』は全話泣けた~。
「日本沈没より天海の妻の不倫が気になって仕方なかった」(40代)
★いちばんのロスは『おかえりモネ』の菅波先生
ドラマ終了後も「#俺たちの菅波よ永遠なれ!」とSNSが熱い。百音の「いいんですか?」に「いいと思いますよ。もう」と応じる菅波先生の声が耳元に今も……。ラストの手つなぎが甘酸っぱい、と、まだまだ菅波ロスのみなさん多し。
「星野源の結婚よりロスが大きかったようです」(編集部グラビア担当デスク)
★ブレイク俳優は、吉沢亮と江口のりこ
『青天を衝け』の吉沢亮、鎧兜をつけた姿はまさしく「国宝級イケメン」。「もう、そのまま1万円札になってほしい」との声も。個性派女優・江口のりこも大活躍の1年だった。
「土方歳三(町田啓太)との絡みも眼福すぎです」(30代)
「すぱっちの江口のりこ、枯れ具合が刺さりすぎる」(50代)
★趣味は、園芸・推し活
在宅で心を癒やす「園芸」がひそかなブームに。中でも手間のかからない多肉植物や苔(こけ)のテラリウムが人気に。
また、BTSや若手ジャニーズなどアイドルグループへの推し活も盛んに。心の癒やしが必要な年だったということで。
「多肉ちゃんを朝ぷにぷにするのが日課です」(50代)
★お気にアイドルは、BTS!
コロナ禍の世界に希望と夢を届けた『Life Goes On』と『Dynamite』。BTSなくしてウィズコロナの日々は乗り切れなかった。あの歌声で頑張れたのはアーミーだけではないはず。
「末っ子ググたんの歯茎見せ笑顔が天使すぎる~」(40代)
★やっぱり、キーちゃん♪
氷川きよしの「You are you」リリースツアーは冒頭から全開。マドンナ風のセクシー衣装でパワフルに歌い上げ、観衆の心を限界突破でわしづかみに。自分らしさを解放したキーちゃんのステージと生きざまは、性別年齢を超えたファンに勇気を与えた。
「キーちゃんの美意識の高さ、尊敬!」(20代)
健康部門
★サプリなら、エクオール
エクオールとは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されることで生まれる成分。女性ホルモンに似た働きをすることから、不安定な更年期前後の女性の心と身体に効くと話題に。
「サプリの中でもよく売れたのがこれです」(ヤフー広報・秋澤さん)
★マスクは、血色マスク
美肌効果を求める女性のニーズに応えたのが血色マスク。ベージュやピンクなどのくすみカラーのマスクは、いわば着用する肌色補正アプリ!
「もちろん、お得な不織布の50枚入りを狙って買います」(40代)
★ブームなら、腸活
免疫力アップに効果的といわれる腸活がブームに。腸活とは文字どおり、腸内環境をよくして本来の力を取り戻すこと。食物繊維と発酵食品の摂取、適度な運動、腸マッサージなどの腸活で美容やメンタルにもよい効果が。
「万●酵素と腸マッサージで閉経後の便秘が解消されました」(50代)
★レシピなら、長生きみそ汁
一日一杯飲むだけで自律神経と腸を整え、脳の活性化にも効果がある、医師考案の長生きみそ汁。テレビ放映で人気に火が付いた。
「ウェブ記事でも人気でした」(編集部・実用班記者)
★おうちジムなら、エアロバイク
在宅勤務でなまった身体には有酸素運動。日テレの安村アナがこれでやせたと報じられ、売れに売れたエアロバイク。静音設計と折りたたみ収納で住宅事情もクリア。意外と安くママチャリ価格で購入できるのがミソ!
「1万円台から販売されてますよ」(ヤフー広報・秋澤さん)
おうちエステ部門
★ご褒美アイテムは、電気バリブラシ
低周波の電磁波を出すブラシを髪や肌に当て、活性化効果を狙う電気美容グッズ。芸能人が使ったことから、小顔や美髪効果があると話題に。エステや美容鍼(はり)の代わりとしてブレイク。
「高価にもかかわらず、順調に売れ続けています」(ヤフー広報・秋澤さん)
★下着は、ナイトブラ
楽チンが優先なアラフォー世代、とはいえノーブラもキツい。わがままボディの願いを叶える、スポーツブラの快適さと補正力を兼ね備えた『ジニエ』などのナイトブラが人気。
「ママみたいになりたくない、と娘が使用中」(40代)
★健康器具は、フォームローラー
フォームローラーは、筋膜リリースに使われるエクササイズ器具。「筋膜」とは全身の筋肉全体を覆う薄い膜のこと。日々の生活習慣でよじれた筋膜をほぐせば肩こりや腰痛に効果が。
「単なるイボ付きの筒だと侮ってたら五十肩に効果あり」(50代)
グルメ部門
★完売続出は、生ジョッキ缶
自宅で生ビールのような泡が楽しめる生ジョッキ缶。フタを全開にすると、白くてモコモコの泡が盛り上がり、気分もアゲアゲ。人気爆発で発売日に売り切れも納得。
「再販を待ってコンビニで大量入手しました」(50代)
★ハマったのは、ピスタチオ味
今年のナッツといえば、ピスタチオ! 大豆に似たコク、爽やかな風味とわずかな酸味が新鮮。さまざまなピスタチオ味スイーツが登場し、ブームになった。
「成城石井のピスタチオスプレッドは一時、品薄状態でした」(40代)
★安くて助かるのは、業務スーパー
過去の最高売上高を叩き出した業スー。自社開発のPB商品を中心に、多くて安くてコスパ抜群! 売れ筋1位は5食入りの冷凍讃岐うどんだったとか。
「(コロナ禍で)家族に1日3食作ったので、うどんは重宝しました」(30代)
★買い物難民に売れたのは、ミールキット
家族の食事を毎日3食作るのは限界! そんな主婦の悲鳴に応えるミールキット市場が超拡大。下準備ずみの食材とレシピのセットがあれば、家族の献立に頭を悩ませる必要なし。
「生協で毎週3~4種類のミールキットを頼んでます。楽ですよ」(40代)
★ダイエットなら、オートミール米化
「オートミール=米化して食べるもの」。ダイエッターにはすでに常識。水を入れてレンチンで米のようにするテクで、大容量のオートミールもバカ売れ!
「チャーハンやリゾット風にすれば初心者でもいけますよ」(編集部・実用班記者)
★調理家電は『バルミューダトースター』
トースト、クロワッサンなどパンの種類に応じて5つのモードで焼き上げる。スチームテクノロジーと温度制御によって再現する窯から出したばかりのような味わいがウリ。
「こちらも高価ですが、その価値アリと売れています」(ヤフー広報・秋澤さん)
★映えスイーツは、マリトッツォ
カルディでの販売から火が付いたマリトッツォ。生クリームを贅沢に挟んだスイーツパンで、見た目のボリュームに比して食感は軽め。大人から子どもにまで愛された。
「今年のスイーツは全体に生クリームたっぷりでした」(編集部・実用班記者)
★贈答品は、シャインマスカット
スイーツなどにも多く使用されたが、1房の価格が2000円程度する高級フルーツ。糖度が高くて種もなく、皮ごと食べられる手軽さで贈答品にも喜ばれた。
「高級ですが冷蔵庫にあると気持ちが豊かになりました」(60代)
★昭和ブームの影響は、町中華・純喫茶
昭和の町には、昔ながらの個人経営の中華食堂や、昼でも薄暗い純喫茶があったもの。昭和な気分に浸れる町中華・純喫茶に令和のいま、脚光が!
「若者がクリームソーダで映える写真を撮っていて微笑ましかった」(50代)
(取材・文/ガンガーラ田津美)