”本人は意識せず、ナチュラルにピントがずれた受け答えをするような人”のことを「天然ボケ」なんて言います。
あなたの周りには、そういう方、いませんか?
一般人はともかく、これがタレントなら、それだけで武器になることもありますよね。
今回は、そんな「天然ボケ」の人たちの中でも、もしかしたら「女王クラス」なのではないかと思われる方の、天然エピソード集です。
サンドウィッチマン伊達さんも認める天然ボケのすごさ
ちなみに私は子どものころ、かなりの天然ボケでした。
小学生のとき、先生から「花壇の雑草を抜きましょう」と言われて、花が咲く前のチューリップを抜いてしまったり、“花壇に水をやる係”になったときは、雨の日でも傘をさしながらジョウロで水をあげたり……。われながら思い出すと恥ずかしい。
以前に、サンドウィッチマンの伊達みきおさんがテレビ番組で、いわゆる「天然ボケ」のタレントさんについて、“彼らの面白さにはかなわない”という自嘲の念を込めて、次のような発言をしていました。
「オレたちのつくる笑いは、計算して笑ってもらう“養殖モノ”。だから、天然ボケの人たちがつくり出す”天然モノ”の笑いには勝てない」
いや~、さすがうまいことをおっしゃる。
伊達さんはともかく、いろいろ考えているのにもかかわらず、なかなか笑いがとれない芸人にとって、素でしゃべるだけで笑いがとれてしまう「天然ボケ」の人たちは、とても羨ましい存在でしょう。
そんな、「ナチュラル・ボーン・天然」の人たちの中でも、「知る人ぞ知る存在」なのが、コメディアン・俳優・タレントなど、マルチな活躍をされている三宅裕司さんの奥さまです。
もちろん、奥さまは一般人ですからメディアには登場しませんが、三宅さんがテレビ番組に出演されたときなどに天然エピソードを披露していて、これがもう笑えるものばかり。
それでは、その奥さまのエピソードから、いくつかをセレクトしてお届けしましょう。
びっくり仰天! 三宅夫人の天然“言い間違い”集
〇「ゴルフの打ちっぱなしに行ってきたの」と言おうとして。
「ゴルフのメッタ打ちに行ってきたの」
〇ガソリンスタンドで「ガソリン、満タンで!」と言おうとして。
「マソリン、ガンタンで!」
〇美容院で「耳(の辺りの毛)はいかがいたしますか?」と聞かれて。
「耳は切らないでください」
〇お金もうけがうまいお坊さんの話題で「坊主丸もうけね」と言おうとして。
「これが本当の坊主丸坊主ね」
〇タクシーに乗っていて、運転手に道を教えようとして。
「まっすぐ行って、次の信号を右に曲げてください」
〇三宅さんから「犬を飼いたい」と言われて。
「バカね、犬なんて飼ったら、誰が始末するのよ!」
〇ウソをついた子どもに「ウソは泥棒の始まりよ」と言おうとして。
「ウソは万病のもとよ!」
〇しゃぶしゃぶ食べ放題のお店に行ったのに、普通のメニューを出されて。
「すみません、ここ、食べ食べしゃぶ放題のお店じゃないんですか?」
〇温泉旅館で「源泉かけ流し」かどうかを確認しようとして。
「あの、ここの温泉は、源泉たれ流しですよね?」
〇小学校で先生から「子どもとのふれあいが大事」と言われて。
「わかりました、スキンヘッドですね」
〇履歴書の「趣味」の欄に。
「趣味 登山(下山含む)」
〇「昨夜はムシムシして眠れなかった」と言おうとして。
「昨夜はムラムラして眠れなかったわ……」
〇来客に「あそこに立っているのが私の夫です」と紹介しようとして。
「あそこが立っているのが私の夫です」
〇子ども達がケンカをしたとき、それを止めて「やめなさい! いい?人という字を見てごらんなさい」と言ったけれど、その先を忘れて。
「人という字を見てごらんなさい……ネコの口に似てるでしょ」
いかがですか?
これでもまだ、奥さまの天然ボケな言い間違いの、ごく一部でしかありません。
さすが、天然ボケ界のレジェンド!
何がイイって、これらの奥さまの言い間違いを話すときの三宅さんが、実に楽しそうなのがイイ。聞いていると、笑えるだけでなく心がほっこりしてきます。
こういう天然の人って、失敗をしても周りからは笑って許されたりします。そして、1人いるだけで場が和み、ピンチのときは緊張を和らげてくれる、貴重な存在でもあります。
あなたの周りの天然ボケの方も、そうではありませんか?
天然ボケは、神様から与えられた「その人の強み」なのかもしれません。
(文/西沢泰生)