捕獲はまさかの「手づかみ」
捕獲に際しては、ヘビの尻尾を別のスタッフがつかんで引っ張る中、白輪園長が頭をつかんで抱きかかえるようにして鉄骨から引き剥がした。襲ってくることもなく、おとなしいとの印象を持ったという。
発見の知らせに現場に駆けつけた飼い主の男性は、
「近隣の方や捜索に協力いただいた方々にご迷惑をおかけしました」
とあらためて謝罪。ヘビはしかるべき機関に譲渡する。
白輪園長は逃走初期のころ、
「このままヘビを見つけられないのは避けないといけません。死骸であっても必ず見つけないとこの騒動は終わらない。行方知れずで都市伝説にしてはいけないんです」
と胸の内を明かしていた。
捕獲したヘビの健康状態は良好そうだという。専門家らしい推理が、人間にもヘビにもハッピーエンドをもたらした。
◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)
〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する