「ひろし」はもともと「ひろこ」の予定だった

 さらに昨年には、姉妹の末っ子としてカリカリ梅が原料の「うめこ」が誕生。

「実は『ひろし』は、前年に発売した『うめこ』の売れ行きが好調だったことから『ひろこ』と名づけられることに9割方、決まっていたんです」

 しかし、商品名の最終的な打ち合わせの場で、「うめこ」の名づけ親でもある社長から「『ひろこ』は何か違う気がするので、ここはひとつ『ひろし』にしてはどうか」という鶴のひと声が。晴れて「ひろし」誕生の運びとなった。

「当時社内では男性名はどうなのかという意見もあったようです。しかし、商品の原材料で、会社の所在地である広島県の特産品でもある広島菜をもっと世間にアピールしたい、そのためにもシンプルに原料名を印象づける『ひろし』と名づけようよという社長の意見を聞き、多くの社員が賛同。初の男性名の商品の誕生に至りました」

「ひろし」はそんな社長をはじめとした三島食品社員の郷土愛あふれる思いが込められた名前だったとは……。なんだか聞いただけでもほっこり心が温かくなってくる。

これが“ひろし”です…!
●パッケージは、瀬戸内海のイメージと広島菜をアレンジしたデザインに。
●当初は「ひろこ」となる予定だったが、社長の鶴のひと声で「ひろし」に。
●青菜の混ぜご飯の素「菜めし」もあるが、「ひろし」は名前のとおり広島県産の広島菜だけにこだわった。
●原材料は広島産の広島菜100%。浅漬けを調味し、乾燥させている。