冷凍野菜、おすすめの使い方

 加熱はどの程度なされているのか?

冷凍野菜の多くが、調理加熱の7~8割程度、加熱されています。ですから、自然解凍で食べられないものも、生鮮野菜の2~3割の時間で火が通ります」(三浦さん)

 自然解凍については「どちらともいえない」が、調理時間が短縮できるのは間違いない。

 冷凍野菜が優秀食材であることがわかったところで、買い方のポイントを紹介。

「パッケージには原産地が記載されています。安全を重視する人は、国産を選択しては。特に〇〇県産と明記されているものは安心」(三城さん)

パッケージの表面に産地が書かれていない場合は、裏面の「原料原産地名」をチェックして

 厳しい規格基準をクリアしていることを示す認定証マークを確認するのも一案。

売り場の状態もチェックを。冷凍ケース内には温度計がついているので、マイナス18度以下に保たれているか確認。商品がカチカチに凍っている状態でない場合、避けたほうがよいでしょう」(三浦さん)

 おすすめの食べ方は?

凍ったまま、煮物や炒め物に加えるのが、最も簡単でおいしい食べ方。自然解凍の場合は、野菜から水分が出ることがあるので、しっかり絞ってから味つけを」(三城さん)

 三城さんがよく使う冷凍野菜とおいしい食べ方を紹介しているので、ご参考に。

●おすすめ冷凍野菜&食べ方アイデア

みそ汁や煮物に、冷凍野菜をそのまま加えるのがわが家での定番の使い方。ご飯を炊くときに、冷凍しいたけ、カリフラワーライス、みじん切りの玉ねぎなど、そのときに家にある冷凍野菜を投入。塩や麺つゆで味つけして、炊き込みご飯にするのもおすすめ」(三城さん)

・ごぼう(ささがき)
きんぴらごぼうにするだけでなく、みそ汁や炊き込みご飯に加えて、具だくさんに。

・ほうれん草・いんげん
自然解凍しておひたしやごまあえに。ただし青ものは水けが出やすいので、しっかり絞って。

・かぼちゃ
煮物や汁物に。蒸してふかし芋のように食べてもおいしい。ペースト状にしてアレンジも可。

・玉ねぎ(みじん切り)
餃子、ハンバーグなど、すべてのひき肉料理に使える。ミートソースを作るときにも重宝。

三城円さん
お話を伺ったのは……三城円さん(パーソナル管理栄養士)
一般社団法人日本パーソナル管理栄養士協会代表理事。自らのダイエットや摂食障害の経験を生かして、食で苦しむ人やアスリートの食事指導を行う。

(取材・文/中西美紀)

(週刊女性2021年7月6日号掲載)