Biore(ビオレ)【1980年~】
1980年に誕生した、洗顔料・基礎化粧品の化粧品ブランド。
「固形石けんでの洗顔が主流だった時代に、洗い上がりと使い勝手のよい洗顔フォームとして開発されたのが『ビオレ洗顔フォーム』です。ギリシャ語の『Bios(生活)』と『Ore(満ち足りた)』を組み合わせて作られた造語で、満ち足りた(Ore)生活(Bios)を意味しています。
いい肌でいられることと、充実した生活を送ることは、お互いにいい作用をもたらすと考え、健康な素肌を通して幸福な生活をサポートするブランドでありたい、という願いが込められています。ロゴは全世界共通で、白地にディープブルーの文字で表すのがルールとなっており、『清潔』と『すがすがしさ』を意味しています」(花王 広報担当)
仁丹【1905年~】
明治時代に「懐中薬」として発売され、改良が重ねられてきた口中清涼剤。16種類の生薬が配合されている。
「仁丹とは、儒教の教えの中心で最高の徳とされる“仁”と良薬や丸薬の意である“丹”を合わせたものです。“丹”は古代中国では、不老長生をかなえる仙薬として知られていました。『通天閣』の名づけ親である漢学者・藤沢南岳と、朝日新聞の論説委員だった西村天囚からのアドバイスを受け、創業者である森下博が命名しました。
大礼服マークの由来には諸説ありますが、森下はマークは外交官を意味し、『仁丹は薬の外交官である』と言っています。広く世界中の人々の健康のために役立てたいという思いが込められています」(森下仁丹 広報担当)
ドメスト【1920年代~】
日本では1981年に販売がスタートした除菌クリーナー。1920年代にイギリスで生まれ、最初は漂白剤として訪問販売されていた。1960年代に濃縮タイプの除菌クリーナーが発売され、現在では世界30か国以上で販売されている。
「ドメストは英語で“家庭の、家事の”という意味のDomestic(ドメスティック)に由来しています。トイレやキッチン、パイプなどの除菌ができ、その除菌力は99.99%。バイ菌を徹底除菌して、汚れはもちろん、バイ菌の繁殖によって起こる悪臭やヌメリも退治し、ドメストで家の中を衛生的に、清潔に保ってほしいとの思いを込めています」(ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング 広報担当)
シッカロール【1906年〜】
なんと明治時代に発売された日本初のベビーパウダー。あせも、おむつかぶれ、ただれ、股ずれなどへの予防に使われているロングセラー商品。
「商品名は、ラテン語で“乾かす”を意味する『シッカチオ』に由来しています。考案したのは、創業者であり、東大小児科の教授でもあった弘田長博士と、東大薬学科の丹波敬三教授で、彼らが名づけました。
明治末期につけられた名前としては、とてもモダンなものでしたが、『広辞苑』や『新言海』に掲載され、天瓜粉(天花粉)やベビーパウダーよりもシッカロールといったほうが通用するほど、一般的な言葉となっています」(アサヒグループ食品 広報担当)