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「16時間断食」による究極のアンチエイジング効果、鍵を握るのは“ミトコンドリア”

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※写真はイメージです
目次
  • なぜ、究極のアンチエイジングなのか?
  • 活性酸素が細胞を老化させる
  • 鍵を握る“ミトコンドリア”

 今、空前のブームとなっている「16時間断食」。提唱したのは、著書『「空腹」こそ最強のクスリ』が34万部のベストセラーとなった医学博士の青木厚さん。

 青木さんによれば、睡眠時間とあわせて16時間以上、ものを食べない時間(空腹の時間)を作ることで、「オートファジー」という身体の仕組みが働きだすのだという。

 その働きによって、ダイエット効果だけでなく、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果や肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられているのだ。

 しかも、青木さんが提唱する食事法も簡単で実践しやすい。空腹の時間以外は何を食べてもかまわないし、どうしてもお腹が空いた場合は、ナッツ類などは食べていいのだ。注意点としては、筋力が落ちてしまうので、必ず簡単な筋トレを並行して行う必要があるが週1回、週末だけでも「身体のリセット効果」は得られるという。

 ここでは、「16時間断食」で得られるアンチエイジング効果について、あらためて説明しよう。

(※本稿は『「空腹」こそ最強のクスリ』(青木厚=著/アスコム刊)の一部を再編集したものです。)

なぜ、究極のアンチエイジングなのか?

 いつの時代も、「老化」は人々にとって、大きな悩みの種です。

 シワやシミ、白髪が増えてきた。

 物忘れがひどくなった。

 体力が落ち、疲れやすくなった……。

 おそらく誰でも、こうした悩みを抱え、「できれば老化を食い止めたい」と思っているのではないでしょうか。

 では、老化を食い止めるには、あるいは老化のスピードを少しでも遅くするには、どうすればいいのでしょう。

 たとえば、肌の老化であれば「化粧水や保湿クリームによって潤いを補う」「紫外線によるダメージを防ぐため、日光にあたらないようにする」といった方法もありますが、並行して、ぜひやっていただきたいのが、空腹の時間を増やすことです。

 なぜなら、この食事法は、「古くなった細胞を新しく生まれ変わらせる」という、究極のアンチエイジングを可能にするからです。

活性酸素が細胞を老化させる

 老化は、「細胞の老化」によってもたらされます。

 シワやシミができるのは皮膚の細胞が、白髪が生えるのは髪や地肌の細胞が、物忘れがひどくなるのは脳細胞が、疲れやすくなるのは筋肉や内蔵の細胞が老化し、機能が衰えることが原因で起こるのです。

 では、細胞はなぜ老化するのでしょう。

 その原因としては、さまざまなものが挙げられますが、細胞の老化に大きく関わっていると考えられるのが、「活性酸素」です。

 活性酸素は、「酸化させる力」が強く、少量ならウイルスや異物の除去に役立つのですが、数が多くなると、体内の細胞をも酸化させてしまいます。

 たとえば鉄は、酸化すると錆びてしまいますが、同じように、細胞も酸化すると錆びる=老化してしまうのです。

 ちなみに、老化は40代から加速するといわれています。

 なぜなら、活性酸素を除去する「抗酸化酵素」の能力が急激に弱まるからです。

 そして、活性酸素の発生や抗酸化酵素の衰えに深く関わっているのが、ミトコンドリアです。

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