実社会でも使える「答え」とは

 Google社が用意していた答えはこちら。

「隣人の商品を40ドルで買ってから、自分の品物を100ドルで売る」

 なるほど。これなら隣には、もう同じ商品は存在しませんから、堂々と100ドルで売ることができます。

「売り手」である自分が、必要に応じて「買い手」に変わるというところが発想の飛躍ですね。

 それに、隣から買った品と、もともと自分が用意していた品の両方を100ドルで売ることができれば、隣人から40ドルで買ったとしても、160ドルも儲(もう)けることができます。

 実社会でも、大手企業が中小企業の市場に参入するときに、中小の売る商品を買い占めてしまい、中小が商売できなくなったところで市場を独占して、定価で売るなんていうこと、ありますよね。

 あるいは、大手が市場に参入してすぐに思い切った安売りをして、中小のお客を奪ってしまい、中小が市場撤退したあとで、定価売りに切り替えることだってあります。

 答えは、ちゃんと実際の市場での戦略に応用できるものになっていたのです。

 ちなみに、質問のすべてに必ずしも明確な解決策があるわけではなく、例えば、YouTube社では「魚のいない海で魚を釣り上げる方法は?」と聞いて、「魚がいないことがわかっているなら、無駄な時間をかけずにすぐにあきらめる」という回答を正解にしていることもあったそうです。

 こうした質問。日本人なら、頭が凝り固まった大人より、最近の「謎解き」ブームで鍛えられた子どもたちのほうが強そうです。

 今はまだ、日本の企業は、面接で「学生時代に頑張ってきたことは?」とか「あなたの長所は?」なんて聞いていますが、今後は、受験者の発想力を問う質問が増えてくるのかもしれません。

(文/西沢泰生)