パッケージに秘められた思い
──直近で販売されていたシリーズの中には、期間限定の『プッチンプリン 苺ミルクショコラ』という商品もありました。
「苺味以外にも、今までもフレーバー商品を出してきたのですが、コロナで定番回帰というか、新しい味にチャレンジするよりも、昔からある味にお客さんが戻られたりもしています。オリジナルのプッチンプリンは好調で、ずっと支持していただいています」
──プッチンプリンのパッケージはリニューアルされていますか?
「パッケージは大きくは変わっていないです。パッケージのオレンジと虹、ロゴの赤は当初のままです」
──リニューアルは考えたりはされなかったのですか?
「直近でもガラッと変えるというアイデアが上がっていました。でもお客様が、ロゴの赤とオレンジとプリンの写真で『プッチンプリン』を認識されている。この3つの要素は外せない。そして虹もブランドのイメージとして発売当初からつけていると考えると、意外と変えられないんです(笑)」
──変える理由が見当たらないんですね。ちなみに、グリコの定番商品である『ビスコ』のパッケージは変わっていますか?
「ビスコの形は変わっていないですが、ビスコ坊やの顔は変わっています。今のビスコは5代目です。1代目、2代目の顔と今の顔は結構、違いますよね」
──時代に合わせているのですね。
「あと『カフェオーレ(180ml)』のパッケージも結構変わっているんですよ」
──気づかなかったです!
「今は白と茶でスタイリッシュなデザインです」
──伝統あるお菓子が多いグリコの中で、プッチンプリンの立ち位置はどういう印象でしょうか。
「人気者というか、元気で明るくて楽しい! っていう言葉が本当に合う商品だと思います。宣伝の施策もその考えに乗って組み立てています。プッチンプリンを食べてお客さんに笑顔になっていただける瞬間がうれしいんです。“あの味がほっとする、安心できる”という、いつでも帰って来られる場所っていうのがプッチンプリンの立ち位置かもしれません」
第2弾では、グリコ創業のエピソードや、プッチンプリンを支えるスイーツ男子の存在についてもお聞きします。
(取材・文/池守りぜね)