ミスしたときに思い出したい名言

 新人にミスはつきものです。大切なのは、ミスをしたときに、ヘタに言い訳をしないことです。

「間違えた時、虚勢をはりますか? それとも素直に謝りますか?」(ジェフ・べゾス/アメリカの実業家 アマゾンの共同創設者)

 ミスしたときこそ、素直さを武器にしましょう。そして、もう1つ大切なこと。

「成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことだ」(ビル・ゲイツ/アメリカの実業家 マイクロソフトの共同創業者)

 この姿勢がないと、同じミスを繰り返します。たとえ新人でも、同じ失敗を繰り返していると、誰からも相手にされなくなります。

 もちろん、失敗を恐れるあまり仕事が遅くなってはいけません。

「完璧であることより、まず終わらせることが重要だ」(マーク・ザッカーバーグ/アメリカの実業家 フェイスブック【現Meta】の創業者) 

 仕事は「スピード」がすべてを凌駕(りょうが)します。極端に言えば、「完成度が6割で納期通り提出された仕事」と、「完成度10割で納期を過ぎて提出された仕事」では、前者のほうが評価されると覚えておきましょう。

 最後に、つい、デキのよい同期の社員と、ミスの多い自分を比べて落ち込んでしまうような方へ。かつて、「経営の神様」とまで呼ばれたカリスマ経営者の言葉です。

「人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである」(松下幸之助/現在のパナソニックの創業者)

 仕事に限らず、何についても、他人と自分を比較することには何の意味もありません。

 さらに、「比較すべきは、過去の自分」だということです。過去の自分と比べることで、自分の成長度合いがわかります。

 カリスマ経営者たちの名言、いかがでしたか。

 社会という荒波に船出するうえでの羅針盤として、少しでも役立てていただければ幸いです。

(文/西沢泰生)