審査員にひるむことなく、渾身のパフォーマンスを
「では、(エントリーナンバー)1番。くまモンさん」
審査員に呼ばれ、小走りで元気よく審査会場に飛び込む。まずは深々とお辞儀。
「30秒で自己アピールをしてください」
「くまモン隊隊長の、くまモンです!」
自己紹介からの「くまモン体操」で、キレッキレのダンスを披露。音楽に合わせて軽やかに踊り出したかと思えば、審査員らの目の前まで行き、大量の投げキッスを放つ強烈アピールも。審査員から思わず笑いがこぼれる。ラストはビシッと決めてダンスを終えた。
「では次に。くまモンさんのチャームポイントは何ですか」
そう聞かれて、「筋肉だモン☆」とムッキムキのポーズ。
どこからか腹筋ローラーを取り出し、超高速の筋トレを見せつけた。え、本気で速い、速すぎる。吹き出す審査員多数。
「むむ、ボクの魅力が伝わったかモン!」
手応えを感じている表情だ。
「審査は以上です。では、ありがとうございました」
また深々とお辞儀をして会場を出た。
「くまモン、やりきった?」
くまモン隊に聞かれて大きくうなずく。